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台湾は元気でやっています。一青妙さんも応援している思い出の「花蓮」

一青妙
一青妙
2018/03/21

人口約33万人ほどの東部最大の町「花蓮」。先日、マグニチュード6.4、震度7の地震が発生した町として、日本国内でもニュースで取り上げられましたが、山や海などの大自然に囲まれた美しい町として知られています。台北から電車で約2〜3時間ほどで行けるとあって、観光客も多く訪れます。11歳まで台湾に住んでいたこともある、エッセイストの一青妙(ひととたえ)さんに、今回「花蓮」の見所を4回に分けて、紹介していただきます。1回目は一青妙さんが太鼓判を押す、花蓮のB級グルメについてです。

 

美しい名前の町「花蓮」

「花」に「蓮」を組み合わせた美しい名前の場所が台湾にある。日本語で読むと「かれん」という、これまた美しい響きになる。もともとは「回瀾」という地名だったが、のちに閩南語の同じ発音で「花蓮」という名前があてられた。花蓮は台湾の東側に位置して太平洋に面しており、人口は約33万人。行政区の面積としては、台湾でいちばん大きい。

私は台湾人の父と日本人の母との間に生まれ、11歳まで台北で暮らしてきた。父の一族が経営していた関連会社が花蓮にもあったおかげで、父はよく花蓮に出張していた。花蓮名産の大理石で作った犬や猫などの可愛らしい置物を出張土産として買ってきてくれたのが、私にとっての花蓮の思い出となっている。

近年、台湾が日本人の年末年始の海外の人気旅行先や修学旅行先として挙げられるようになってきたが、2月6日深夜に、マグニチュード6.4という大きな地震が発生した花蓮を訪れた人の数は、それほど多くはないはずだ。余震の数も徐々に少なくなり、人々は日常の生活を取り戻しつつあるが、一向に回復の兆しを見せないものがある。それは観光客だ。

これから日本では春休み、GWと連休が続き、海外旅行シーズンになる。今年はぜひ台湾の花蓮を訪れ花蓮を楽しんでみてはどうだろうか。花蓮を知ることが、花蓮の人たちの最大の励ましになり新しい台湾の発見に繋がるに違いない。ここTRiP EDiTORで数回に分け、花蓮の見どころを紹介して行きたいと思う。まず手始めは、花蓮市内のグルメからスタートしよう。

 

台湾東部「花蓮」はB級グルメの宝庫

台湾はどこにいって何を食べても美味しい」とよく言われるが、花蓮には台湾の他の場所ではなかなか食べられない美味が目白押しだ。特にB級グルメの宝庫である。

 

花蓮で絶対食べて欲しいネギおやき「炸彈葱油餅」

花蓮市内のB級グルメで私がナンバーワンに押したいのが「炸彈葱油餅」。日本でいえば「爆弾揚げネギおやき」である。

葱油餅は通常、朝食やちょっと小腹が空いたときにおやつのように食べる人が多い。小麦粉に刻み葱を混ぜて焼き上げているが、花蓮の葱油餅の特徴は焼かずに油の中に放り込み、フライ状態にしていることだ。生卵も油に入れて揚げ、半熟状態になったものを葱油餅にくるんで食べるのが花蓮流である。

揚げることによって葱の香ばしい香りが引き立ち、アツアツのカリッとした葱油餅の間から、黄金色の黄味がとろりと溢れ出てくる。最後にさっと塗ってくれるピリ辛のソースもたまらない。クレープと卵とソースとの絶妙なハーモニーがあとを引く。卵は高カロリーだと知っていても、せっかく花蓮にきたからには、一回に2個は食べてしまう大ファンだ。

花蓮市の復興街に人気有名店が2店舗仲良く並んでいる。どちらもいつも大行列だが、それぞれ美味しいので、待たされても損はない。

 

 

老牌炸蛋葱油餅
住所 花蓮市復興街110巷2號
営業時間 13:00~19:00
定休日 なし

炸蛋葱油餅
住所 花蓮市復興街102號
営業時間 13:00~売り切れ迄
定休日 なし

 

一青妙

エッセイスト・女優・歯科医。台湾人の父と、日本人の母との間に生まれ、幼少期は台湾で暮らした。現在、台南市親善大使や石川県中能登町観光大使に任命され、日台の架け橋となる文化交流活動に力を入れる。家族や台湾をテーマにエッセイを執筆し、著書の『私の箱子(シャンズ)』『ママ、ごはんまだ?』(共に講談社)を原作にした日台合作映画『ママ、ごはんまだ?』がある。趣味はサイクリング。最新作は、台湾一周を自転車で走った体験記『環島 ぐるっと台湾一周の旅』(東洋経済新報社)。今回の連載で取り上げる花蓮に関する詳しい内容は『わたしの台湾・東海岸「もう一つの台湾」をめぐる旅』(新潮社)に記載されている。

台湾は元気でやっています。一青妙さんも応援している思い出の「花蓮」
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