30秒ですぐ絶景。埼玉の秘境「三波渓谷」で出会った神秘的な景色
日本で絶景を楽しむとなると、遠方まで足を伸ばしたり、険しい山を登ったりと大変な思いをすることが多々あります。しかし都内から車で約1時間半、埼玉県のときがわ町には、駐車場からほぼ歩くことなく、疲れ知らずに見ることができる絶景があるとのこと。そんなお手軽な絶景を、埼玉出身のツーリングライター・梅原 慎治さんが探しに行ってきました。
SNSなどの普及により、自然の神秘ともいえる絶景スポットが数多く知られるようになってきました。行ったことの無い綺麗な景色や秘境の様子を手軽に知る事ができ、その場所に行ってみようと思うことができるのですから、便利な世の中になったものですね。
そんな絶景スポットの画像を見る事が好きな私は、絶景スポットとして知られている場所には、「○○渓谷」とつく場所が多い事に気付きました。そんな“絶景の秘密”に気付いてしまうと、もう私の頭は、“絶景の渓谷に行きたい”というモードに入ってしまいます。
美味しいラーメンを思い浮かべると、“ラーメンが食べたい”というモードに入ってしまうのと同じスイッチですね。
ところが、絶景として知られている渓谷は、結構歩かなければ見に行くことができない場所にあるものが多いのです。なかには、「駐車場から2時間歩いて辿り着きました!」なんて渓谷も…単純計算で往復4時間!!
絶景は見たい! でも私、そんなに歩きたくないって気持ちが強いのです。だから探しました、そんなに歩かなくても見にいける絶景渓谷! そして見つけました!
それが、埼玉県比企(ひき)郡ときがわ町にある「三波渓谷(さんばけいこく)」です。その三波渓谷、駐車場から渓谷までは、坂と階段を下りるだけ。時間にして30秒足らずです!
どうですか? もうこの渓谷、私みたいな人のためにあるんじゃないかと思うほどの場所ですよね?
もちろん、一概に「渓谷」と言っても、バーベキューができるような渓谷もあり、そういった場所は駐車場からも近いことがあります。ただ、そうした場所は、“絶景”と呼べるような渓谷では無い事が多いです。
でも見てください! この喧騒からかけ離れた圧倒的な静寂感!
これが駐車場から30秒の景色に見えますか? 山道を2時間歩いて辿り着いた秘境、と言っても信じてしまうような景色といっても、過言じゃないのではないでしょうか? 「時は金なり」と言ったことわざになぞらえるならば、この三波渓谷は、“コスパ最高の渓谷”と言えると思います。