スマホでネット予約、音声検索…実はデジタルツールの活用下手な日本人
誰もがスマートフォンを持っていることが当然という時代を迎え、旅行においてもこのようなデジタルツールは欠かせないものとなりました。旅行の計画から予約、さらに現地での活動の際にも手放せないスマートフォンの活用をはじめ、その実態はどのようなものとなっているのでしょうか。
この度「トラベルポート」が1万6000人の旅行者を対象に、アジアやアフリカなど6ヶ国を加えた25ヶ国でデジタル活用に関する実態調査を実施しました。
その結果、中国などのアジア各国やそのほかの地区と日本人旅行者では、デジタル活用の様相が大きく異なることが判明。ラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、各国の旅行におけるデジタル活用術をチェックしてみましょう。
デジタルツール利用、日本は全体的に低い傾向に
言葉を話すだけであっという間にリサーチが済んでしまう、音声検索のSiriやアレクサ。旅行検索にも大いに役立つ機能ですが、今回の調査が行われた25ヶ国の中で日本は24位と、かなり音声検索を使用していないということが判明しました。
日本の回答者のうち、およそ33%がボイスサーチ機能で旅行検索を経験していますが、中国やトルコは72%もの高い割合を記録し、日本とは2倍以上もの差がついています。
さらに、スマートフォンを使用した旅行予約と決済への感覚においても、日本人回答者の38%が「スマートフォンでの旅行予約と決済を一度も行ったことがない」と回答。アジア・オセアニア諸国の中では最も低いパーセンテージとなりました。
一方で、ここでも世界を牽引しているのは中国という結果に。1度も経験がない人はわずか3%というデジタル国家ぶりを発揮しています。
レジャーや旅行においてのデジタル利用において、日本で最も多く「あてはまる」という回答が寄せられたのが「機器の故障やバッテリー不足が心配」というもの。およそ5割の人が心配と挙げたこの回答ですが、日本以外の国で同項目の割合がほかの質問より最も高くなったという国は、1つもありませんでした。
持ち歩き式バッテリーなどの周辺機器も大いに充実しているにも関わらず、常に心配をしているのは日本人の特性なのかもしれませんね。
ますます進化や発展が予想されるデジタルツール界隈。使用してみるとその便利さに気付く人が多い一方、踏み出せないという層も多くいるのかもしれません。2019年にはどのような意識の変化があるのかに注目です。一歩踏み出せばより一層、旅行へのハードルがグッと下がるかもしれませんよ。
source:PR TIMES
image by:metamorworks/Shutterstock
※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。