都内近郊で春を感じる。関東の華やかな「梅見」名所11選【2020】
小石川後楽園/東京都文京区
梅の花越しに東京ドームの白い丸屋根が見えるという、なんともシュールな梅見を楽しめるスポットが「小石川後楽園」です。
見ごろに合わせて開催されるイベント「梅香る庭園へ」は、2020年3月1日(日)まで。琴の演奏会や「江戸糸あやつり人形」の公演、特別ガイドツアーなど盛りだくさんです。
同園は、水戸黄門でおなじみの水戸光圀が完成させ、「後楽園」と名づけた「回遊式築山泉水庭園」です。庭園名にも景観にも、明の儒学者に学んだ光圀の思想がいきています。
なんと梅の花の香りを楽しむ風習も、もともとは中国渡来のたしなみなんだとか。そんな光圀の中国趣味がいかんなく発揮された小石川後楽園は、アクセスも便利ですよ。
およそ90本の梅林からただよう香りと、東京ドームの丸屋根を背景にした近代的な雰囲気も感じる梅見が楽しめるのは、小石川後楽園ならではですね。
- 小石川後楽園
- 東京都文京区後楽1
- 03-3811-3015 (小石川後楽園サービスセンター)
- 一般 300円/65歳以上 150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
- 定休日:12月29日~翌年1月1日
- 9:00~17:00(入園16:30まで)
六義園(りくぎえん)/東京都文京区
しだれ桜や紅葉のライトアップで知られる「六義園」は、実は観梅の穴場スポットです。
いち早く可憐な黄色の花をつけるロウバイ、そしてツツジの名所・藤代峠周辺に咲く白梅、色鮮やかな紅梅は吹上茶屋や六義館跡近くなどに咲きます。
六義園の梅は数で圧倒するのではなく、大名庭園との優美な調和が特徴ですね。
六義園は5代将軍の側用人だった柳沢吉保による回遊式築山泉水庭園で、造園当時から小石川後楽園と並ぶ江戸の二大庭園として評判を呼んだそう。明治期に三菱創始者の所有となりましたが、1938年に東京に寄付されました。
主な見所スポットは「出汐湊(でしおのみなと)」や「渡月橋」など。また吹上茶屋では、お抹茶と季節の上生菓子セットもあるので、観梅散策の後に、優雅なひとときをどうぞ。
- 六義園
- 東京都文京区本駒込6-16-3
- 03-3941-2222(六義園サービスセンター)
- 一般 300円/65歳以上 150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
- 定休日:12月29日~翌年1月1日
- 9:00~17:00(入園16:00まで)
亀戸天神社/東京都江東区
「花の天神様」と親しまれる亀戸天神社の境内には、早咲きから遅咲きまで約300本もの梅が咲きます。なかでも、本殿そばに咲く「五賢の梅」は要チェック。この梅は1本の木に紅梅と白梅が咲きます。
梅と天神様といえば、湯島天神でも紹介した「飛梅伝説」が有名です。亀戸天神は江戸時代初期に菅原道真の子孫の方が飛梅の枝で刻んだ天神像をお祀りしたことに始まるのだそうです。
本殿前には菅原道真が5歳のときに詠んだ歌の碑と、その当時の道真を表現した童子像があります。ここならではの写真を狙うなら、スカイツリーと本殿を組み合わせてみるのもいいかもしれません。
もちろん亀戸天神でも、2月~3月の見ごろに合わせて「梅まつり」が開催されます。お茶会や亀戸銘品市、江戸切子の実演販売など、さまざまなイベントが開かれるのは梅まつり期間中のたった1日だけ。
詳細情報は亀戸天神公式サイトで必ずチェックしてからおでかけしてみてくださいね。
- 亀戸天神社
- 東京都江東区亀戸3-6-1
- 03-3681-0010
- 授与所受付時間 8:30~17:00/御朱印受付時間 8:30~17:00
隅田公園/東京都
東京都の「隅田公園」は台東区が2003~2004年度に、台東区側の隅田公園内に梅めぐり散歩道を整備しています。
約150本の梅の木が植栽されており、見ごろの時期には紅白の梅の景色を楽しむことができますよ。大にぎわいとまでいかない、意外な穴場スポットなので、カメラ片手にお散布するのにぴったりです。
- 隅田公園
- 東京都墨田区向島1,2,5