はい、チーズ!外国人が驚いた「日本人の七不思議」
なぜ塩をまいたり、塩を盛ったりするの?/イギリス人
私たちの生活に身近な調味料である「塩」。塩で食材に下味をつけたり、味を整えたりと、どんな料理にも欠かせません。
また、日本では調理に使用するだけでなく、塩をまいたり、玄関先で盛ったりしますよね。
でも塩を調理以外に使う日本独自の文化は、イギリス人にとってとても不思議な光景に見えるようです。
とあるイギリス人から「相撲の力士が塩をまく姿に不思議さを感じる」という意見がありました。
相撲の試合が始まる前に力士が水のように塩をまくのはどうして?あんなにたくさん塩をまいたら、試合中に滑ってしまいそう!(イギリス人)
相撲の試合の前に塩をまく行為は当たり前の慣例のように思えてしまいますが、見慣れないイギリス人にとっては「なぜ?」と思うようですね。
塩について『広辞苑』(岩波書店)を調べてみると
<清めにも使われる>(『広辞苑』より引用)
と書かれています。
塩は古代から清めの儀式に使われており、相撲の試合の前には神聖なる土俵を清めるために塩をまくのです。
また、イギリス人から塩に関するこんな疑問がありました。
日本のお店の入り口には、まれに小さなお皿の上に山のようなかたちの白いものがありました。その正体を塩と知ったときはとても驚きました。だってイギリスで塩は調味料にしか使わないからね。(イギリス人)
自宅の玄関やお店の入り口でたまに見かける「盛り塩」。邪気を払い悪霊を遠ざけたりするといわれています。
しかし、塩を調味料として考えると、大量にまいたり入り口に盛っていたりするのはとても不思議な光景ですよね。
ほかの調味料で置き換えて考えてみましょう。例えば野球の試合の前にグラウンドにケチャップをまいたり、玄関にマヨネーズを盛っていたら、「え?なんで調味料を?」とびっくりしてしまいます。イギリス人もそれと同じように調味料である塩をどうして…?と思ったのかもしれません。