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ドキドキの共有で、恋は加速する。富山県「恋する灯台」への道

坂本 正敬
坂本 正敬
2019/04/23

近所にある「恋する灯台」に実際に行ってみた

image by:坂本正敬

筆者は東京で生まれ埼玉で育ちましたが、現在は富山県に移住して暮らしています。その富山県西部の高岡市、中でも伏木(ふしき)と呼ばれる歴史ある海浜の町に、岩崎ノ鼻灯台いわさきのはなとうだい)があります。

伏木はかつて国府(律令体制における国司の役所)が置かれた場所で、重要文化財に指定される勝興寺も転住し、江戸時代には加賀藩から越中西部の七浦(七港)に指定されるほど発展した場所。現在はふ頭が整備され、伏木港として港湾機能を持っています。

その伏木には、岩崎鼻という陸地が海に突き出した部分があります。岩崎鼻は背後に連なる二上山の丘陵地が傾斜して動き、海に落ち込んだ場所だと言います。丘がそのまま海に没しているような場所で、岩崎鼻を通行するJR氷見線も国道415号線も、トンネルを掘って地下を通らざるを得ない土地です。その突端近くに今回の恋する灯台、岩崎ノ鼻灯台があるのですね。

はたして「恋する灯台」へたどり着くことはできるのか?

image by:坂本正敬

今までに筆者は岩崎鼻の地下トンネルを、車や電車で何度も往来しています。しかし、灯台には足を運んだ経験がありませんでした。インターネットで位置を確認してみると、岩崎鼻の地下を貫くトンネル手前で細い脇道に入り、くねくねと曲がった小道を行くように指示されます。

ちょっとした不安を感じながら、実際に国分という信号でハンドルを切り左折して、国道415号を離れ脇道に侵入してみました。間もなく道は大きなカーブを右に描きながら上りに入ります。道が狭くなるにつれて、みるみる標高が上がり、気が付けば眼下に国分港や伏木万葉ふ頭が広がっていました。

自動車が1台、ぎりぎり通れる車幅になるころには、進行方向右手の道路沿いが切り立ったがけのようになります。その視線の先には富山湾が広がっています。しばらく行くと、小さな「恋する灯台」の案内表示が目に留まりました。

しかし、矢印の指す方向はすでに通ってきた道のりです。いつの間にか、しかるべきポイントを行き過ぎてしまったのですね。

image by:坂本正敬

車を反転させられるだけのスペースを見つけ、来た道を引き返してみました。すると、行きで通り過ぎてしまった分岐点に、「恋する灯台」の案内板が目に留まります。灯台へと通じるわき道は急こう配で、馬力も頼りない年季の入った小型車を乗り入れるには少し不安を感じました。そこで仕方なく適当な場所を見つけて車を停め、徒歩で灯台を目指しました。


翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

ドキドキの共有で、恋は加速する。富山県「恋する灯台」への道
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