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まだまだ成長傾向?平均宿泊料金から振り返る2018年度「旅行業界」

村田由美子
村田由美子
2019/05/11

2018年を振り返ってみると、不確かな政治情勢やカリフォルニアでの山火事、南アフリカでの干ばつ、日本では相次ぐ地震など、世界各地が天災に見舞われていました。

そんななかでも、旅行業界は成長を記録。さまざまな混乱による影響があったパリ、エジプト、トルコなどの都市、通貨変動のあった南アフリカ、自然災害に影響を受けた北米でも、旅行客は回復がみられつつあります。

そしてこの度、世界最大級の宿泊予約サイト「Hotels.com(TM)」が、1泊あたりの平均宿泊料金を調査した2018年度「Hotel Price Index(TM)」を発表しました。

2004年から開始されたこの調査で、世界の旅行者が実際に支払った1泊あたりの宿泊料金の対前年比データをチェックしてみましょう。

日本人旅行者の国内旅行、1泊平均宿泊料金は横ばいの1万4,905円

2018年の日本人海外旅行者およそ1,900万人で、前年に比べて6%増と過去最高を記録しています。2018年の為替は、米ドルでは小幅な円高傾向、ポンドやユーロ、新興国通貨でも円高傾向が進行し、日本人の海外旅行の追い風となりました。

そのことが影響してか、日本人旅行者に人気の旅行先トップ75の6割以上にあたる46都市において、価格の上昇が見られています。

人気都市トップ10に入った都市でも、台北を除きすべての都市で価格が上昇。平均宿泊料金が1番高い都市はアメリカ・ホノルルの3万3,280円、一番安かったのはフィリピン・アンヘレスの6,268円となり、その差は2万7,012円に。

人気の75都市のうち平均宿泊料金が高い上位5都市アメリカが占め(ホノルル、ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ、タムニン<グアム>)、平均宿泊料金の低い5都市すべてアジア(アンヘレス、プノンペン、マニラ、チェンマイ、セブ)となっています。

5つ星ホテルで日本人旅行者が支払った、1泊あたりの平均宿泊料金が最も低かった海外都市トップ10を見てみると、これまでに引き続き、アジア圏がお得に5つ星ホテルに泊まれる場所であることが判明。


特に上位10位にはフィリピンから3都市がランクインし、カンボジアからも2都市がランクインしています。

平均宿泊料金の下落率が最も高かったのは、-22%でカンボジアのプノンペンでした。続いてカナダのトロントが-18%、米国のサンディエゴが-16%という結果となっています。

「日本人旅行者が支払った平均宿泊料金の上昇トップ4」を見てみると、トルコのイスタンブールが17%と最も上昇を記録。一時悪化していた治安が回復したことや、トルコリラの急落によるお得感で、日本人旅行者が増加したことが要因として考えられています。

15%の上昇を記録して2位にランクインしたフランスのパリも、2015年以降は治安に関する懸念で観光客数が落ち込んでいましたが、復活を遂げ、日本人観光客が戻ってきていると見られています。

国内旅行の状況を見てみると、2018年の平均宿泊料金は1万4,905円となり、前年からほとんど変化はないという結果となっています。

国内旅行の人気都市トップ10のうち、平均宿泊料金が1番安かった都市名古屋で、前年から1%下落。10都市の中で最も下落率が高かったのは、前年比-9%の大阪となりました。これは、6月に発生した大阪府北部地震の影響もあると考えられています。

人気の上位10都市では、東京・大阪・京都といった定番都市が上位3位を独占し、名古屋と広島2017年から順位を2つ上げたのに対して、沖縄と札幌がそれぞれ2ランクダウンという結果に。北海道は、9月に発生した北海道胆振東部地震の影響があると予想されています。

海外、国内ともに政治や天災などにより変化が起こるランキング状況。とはいえ、2018年は世界的に不安定な状況があったにもかかわらず指標は上昇しており、旅行業界の成長には減速の兆しがないことを示しています。

2019年もつい先日のゴールデンウィーク10連休や、最大9連休ともいわれているお盆シーズンなど、目玉となる大型連休がそろっています。

これらを経て、ランキングはいったいどのような動きとなるのか?今後の変動にも注目が集まりますね。

source:PR TIMES

image by:Song_about_summer/Shutterstock.com

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。 

ライター歴14年。美容師として働いていた時に出会った映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作に多大な影響を受けライターへと転身、多数の現場取材やインタビューを行う。海外プレミア/レッドカーペット・イベントへ足を運ぶことがライフワーク。

まだまだ成長傾向?平均宿泊料金から振り返る2018年度「旅行業界」
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