シニア層の海外旅行需要が増加中。65歳以上はイマどこへ行く?
多くの場所で見かけられる、元気なシニア層の旅行者たち。定年の引き上げも検討されているように、国内では健康なシニアはますます増えており、シニア層向けの海外旅行需要も年々高まっているよう。
2018年6月から2019年5月までの海外航空券・発券件数における、65歳以上の占有率を10年前の同時期と比較すると、10年前の3.6%から、直近1年は5.8%と、2.2ポイント増加しています。
今回、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」が、海外航空券の全発券数における65歳以上の占有率を調査し、発表しました。早速、その内容をチェックしてみましょう。
近くて手ごろなビーチリゾートが人気。首都よりもコアな第2都市にも注目が
直近1年前と5年前の行先の変化についての調査では、もっとも人気が急上昇したのは台湾の「高雄」という結果になりました。
日本からの直行便があり、台湾南部に位置している大規模な港湾都市の高雄。新鮮な魚介類をはじめとするグルメが堪能できたり、港や高層ビルの風景が美しい中心部、歴史を感じる古蹟が残る郊外や、広大な自然などの観光地も豊富。シニア層だけでなく、台湾リピーターにも人気が急上昇中です。
今回の調査では、台北の人気は不動である一方で、リピーターが台北から高雄にも足を運んだことで人気が急上昇したと予測できます。何度も行きやすい距離の台湾だからこそ、台湾国内の様々な場所へ足を運んでみたいですよね。
高雄には「世界で最も美しい駅」にもランクインする美麗島駅などレアな見どころも多いため、滞在せずとも足を伸ばしてみるだけでも楽しめそうです。
2位以下の「ハノイ」、「釜山」、「済州」、「セブ」もそれぞれベトナム・韓国・フィリピンの第2・第3都市です。多くのシニアは「安い・近い・短い」と魅力ぞろいのアジア諸国を好むものの、何度も旅行を重ねていくうちに、メジャーな観光地から徐々に足を延ばしているようですね。
ベトナムの首都・ハノイは、ディーゼル機関車の並ぶハノイ駅をはじめ、洋風な街並みが楽しめるハノイ旧市街、レトロ感漂うおもちゃやグッズが入手できる「ルオンヴァンカン通り(おもちゃ&アオザイ通り)」など、シニア層も懐かしい気持ちで過ごせそうなポイントがいっぱい。
また韓国の釜山は、首都のソウルを楽しみつくした人が続々と向かう人気急上昇中の都市。ハリウッド大作映画のロケ地に選ばれたり、大きな国際映画祭である「釜山国際映画祭」が開かれたりと、世界的にも人気が上昇しています。
さらに、済州は「韓国のハワイ」とも呼ばれるリゾートアイランド。日本から一番近いリゾートとも言われ、自然も多いため癒されること間違いなし。年を重ねた仲間たちとも、のんびりと楽しめそうなリゾートとしておすすめです。
5位のセブでは、シニアの語学留学も増えているというニュースもあり、旅行目的以外の渡航もありそうです。日本から5時間で到着でき、物価が安いにも関わらずカジノなども楽しめるため、思いっきり楽しみたい人にはたまらない旅行先だといえます。
なお、「何歳まで働きたいですか?」というアンケート調査で、「70歳以上」と回答しているのはなんと1/3以上。シニアになっても「まだまだ元気いっぱい」と考えている人は予想以上に多くおり、シニア層の旅行需要は、今後も更に高まっていきそうです。
- source:@Press
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