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涼しく泳ぐ、夏の美しい金魚。風情を食べて愛でる富山の名店冷菓

坂本 正敬
坂本 正敬
2019/08/16

いよいよ夏本番。暑い日々が続いていますね。そうなってくると冷たい食べ物を口にしたくなりますが、食感や味わいだけでなく、見ているだけで涼しくなれる冷菓が、富山県にある有名な菓子店から発売されているとご存じですか?

それが富山県の西部、南砺市の城端という「小京都」にある田村萬盛堂の『美味しい金魚』です。そこで今回は富山旅行、あるいは南砺市と県境と共にした石川県の金沢旅行に訪れたら、ぜひ立ち寄りたい同店の銘菓をご紹介します。

内閣総理大臣賞の受賞歴もある老舗菓子店の夏の冷菓

城端の祭りの様子 image by :(公社)とやま観光推進機構

今回紹介する田村萬盛堂があるのは富山県の城端。全国京都会議にも加盟し、「小京都」と自称するだけあって、城端別院善徳寺を中心とした門前町に、歴史を感じさせる建物が目立ちます。

まちの中心を貫く国道304号線を南下し、アップダウンを繰り返せば、世界文化遺産の五箇山にも行けるような立地です。その国道沿いに、江戸時代後期の寛政年間(1789~1801年)から続く田村萬盛堂があるのです。

image by:田村萬盛堂

同店の最大の名物は『献上銘菓 木の葉石』で、スライスしたアーモンドに卵白、砂糖、ゴマを絡めてから、キャラメル状に焼き上げた銘菓です。筆者が富山に移住して間もなく、地元の方から教わって「おいしい」とファンになったお菓子でもあります。全国菓子博覧会で受賞した内閣総理大臣賞の賞状が、店内には立派に飾られていました。

その田村萬盛堂が季節限定で出す和菓子のひとつが、『美味しい金魚』。名前の通り金魚の形をしたくずのなかに甘露煮のイチゴを入れて成形したお菓子で、同店によれば、10年前の2009年に発売して以来、徐々に知名度を増して、いまでは夏の定番商品になったのだとか。

このユニークな冷菓の着想を聞くと、「特にない」と田村萬盛堂の田村良治さんは謙遜しますが、「夏の定番のひとつ、お祭りの金魚すくい。 水槽に入れて飼育するのもいいですが、食べてみるのもひとつなのかなと思い」作ってみたのだとか。

翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

涼しく泳ぐ、夏の美しい金魚。風情を食べて愛でる富山の名店冷菓
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