目の前にイルカも出現?穏やかな時が流れる、能登の「絶景足湯」

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2019/08/26

旅行先で休憩がてら、足湯に入ると大いにリフレッシュできますよね。ひざ下がポカポカと温まって、旅の疲れが一気に吹き飛ぶ感覚があります。そしてそ北陸の能登旅行では、ぜひ立ち寄ってもらいたい足湯があるのです。

それは、TRiP EDiTORの過去記事「桟橋から船でチェックイン。イルカも暮らす能登の名湯「和倉温泉」」でも取り上げた、和倉温泉にある足湯『嬬恋舟の湯』です。

七尾湾に面してウッドデッキが広がる足湯からは、すごく運が良ければ野生のイルカが眺められる可能性もあります。今回はそんな和倉温泉の足湯を紹介します。

穏やかな海を前にする足湯

足湯から見える能登島大橋と能登島 image by:坂本正敬

そもそも和倉温泉とはどのような温泉なのか?詳細は過去記事に譲るとして大まかに振り返ると、日本海側最大の半島・能登半島にある温泉地です。

能登半島は石川県と富山県が県境を分け合う半島で、その西側を外浦、富山湾に面した東側を内浦と呼びます。内浦は穏やかな海岸が続き、その海岸線が大きく内陸に湾入した場所を、七尾湾と呼びます。

image by:坂本正敬

七尾湾にはふたをするように能登島が浮かんでいるため、七尾湾の海面は湖のように穏やか。その湾のなかでも最も奥まった七尾西湾に面して、開湯1200年の歴史を誇る和倉温泉があります

温泉街の一角には、『緑地ひろば(わくたまくんパーク)』という公園があり、隣接して奥に『湯っ足りパーク』が。そしてその公園の海岸線に、嬬恋舟の湯が設けられているのです。

絶景のロケーションに面した足湯

image by:坂本正敬

嬬恋舟の湯の魅力は、まずそのロケーション。和倉の温泉街は七尾西湾に向かって埋め立てられた歴史があり、足湯がある海岸線も直線で構成されています。海岸線には護岸が続いていて、目の前には穏やかな海が広がっています。

筆者が先日再訪したときは、護岸に一人で腰掛けながら、イヤホンを耳にスマートホンで音楽を聴いている若者を見かけました。声をかけると地元の高校生で、よく海を眺めに来ると教えてくれました。


海越しには能登島が見え、右手には俎崎の岸壁、その向こう側には屏風瀬戸に架け渡された能登島大橋が眺められます。

護岸の左手に目を向ければ、『ホテル海望』、『あえの風』、『ゆけむりの宿 美湾荘』、『加賀屋別邸 松乃碧』など、立派な温泉宿が海岸線ぎりぎりに並んでいる様子も眺められます。

「いい眺めですね。こんな場所に生まれたかった」

と、護岸に腰掛ける高校生に伝えると、「何もないですけれどね」と謙遜。この風景を前に「何もない」というのであれば、「何かがある」場所など、日本のどこに存在するのでしょうか。そのくらい素敵な場所です。

image by:坂本正敬

海岸線沿いに遠くを眺めると、同じように護岸に腰を掛け音楽を聴く若者や、護岸沿いのベンチで寝転がるカップル、護岸にもたれかかって「自撮り」をする若い女性グループなど、皆が思い思いの時間を楽しんでいます。

その穏やかな日常が流れる海岸線に、和倉温泉合資会社が運営する嬬恋舟の湯があるのです。

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