目の前にイルカも出現?穏やかな時が流れる、能登の「絶景足湯」

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2019/08/26

『加賀屋』と同じお湯を使う足湯

image by:坂本正敬

嬬恋舟の湯に掲示された温泉分析書を見ると、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉と書かれています。無色透明で無臭ですが、かつては食塩泉といっていただけあって、和倉のお湯はなめると塩辛いです(※嬬恋舟の湯のお湯は飲泉できません)。

その塩が殺菌効果を持ち、傷や皮膚病を癒やし、皮膚の表面に付着して膜を作るため、保湿効果を持つといわれているのです。

嬬恋舟の湯は、さすがに自噴ではありません。ポンプでくみ上げた和倉温泉弁天橋源泉を、和倉温泉合資会社の配湯でもらっています。また、衛生管理のために塩素系薬剤で消毒しています。

TRiP EDiTORの過去記事「世界遺産の温泉も。日本温泉協会が「オール5」を付けた日帰り温泉」で紹介した基準で見ると、「オール5」のお湯とはいえないかもしれません。

image by:坂本正敬

しかし、このお湯は、第5号、8号、10号、13号源泉をブレンドした和倉温泉弁天橋源泉貯湯槽の温泉で、あの和倉の名宿にして、旅行新聞新社が発表する『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』で全国No.1に輝く『加賀屋』と同じお湯なのです。

ある種「加賀屋」のお湯に無料で足をつけながら、七尾湾に生息が確認されるイルカを目の前の七尾湾に探せるというわけですね。

image by:坂本正敬

といっても七尾湾のイルカは主に能登島の北側、七尾北湾に生息しているため、七尾西湾まで降りてくる可能性は少ないです。

ただ、このところイルカの生息域は広がっているとの話ですから、ひょっこり足湯の目の前に海に、表れる可能性もゼロではないはず。そんなイルカも眺められるかもしれない絶景の足湯に、一度訪れてみてはどうですか?

  • 湯っ足りパーク(妻恋舟の湯)
  • 石川県七尾市和倉町ひばり1-1
  • 0767-62-2221(和倉温泉総湯)
  • 無料
  • 定休日:天候により休業あり
  • 7:00~19:00
  • image by:坂本正敬
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。

 

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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