新しい出会いを求めて。ニューヨークの街を歩く「おさんぽコース」
ウィンドウショッピングが楽しい「ブロードウェイ沿い」
ユニオン・スクエア北西の角がスタート地点。実は、この角地がさっそく見どころポイントのひとつ。定期的に変わるパブリックアートの展示場所、そしてストリートミュージシャンやパフォーマーの活動スポットになっているからです。なかには世界的なニュースになるようなパブリックアートが、何気なくひょっこり登場していることもよくあります。
この角地は道路の一部が歩行者用プラザとなっているので、すぐ横の大型ペットショップの「Petco」が犬や猫の養子イベントを開催したり、企業による商品プロモーションを開催したりする場となっています。
この通りは、味のある美しい建築様式や歴史的建造物のレンガやコンクリートが独特で、ステキな雰囲気が広がります。立ち並ぶショップのショーウィンドウもおもしろいものが多く、特に見逃せないのは「ABCカーペット&ホーム(ABC Carpet & Home)」です。
見る度にユニークでクリエイティブの高さを感じるショーウィンドウとなっており、過去には、ベトナム出身の禅のお坊さんによる書道作品を展示するギャラリーになっていました。
ショーウィンドウだけでなく、店内もユニークでクリエイティブ。もともとは店名のとおり、カーペット屋さんとして1897年に創業しましたが、1988年以降、ビンテージ系家具の販売をはじめたことで売上が急増しました。今では各種カーペット、アンティーク系の家具、インテリア、照明、雑貨、キッチン用品等を取り扱うセレクトショップとなっています。
世界中から選りすぐりの優れたデザインや良質な品々を取り扱い、ずば抜けた目利きとして、全米、全世界の小売業界でとても有名なのです。ここで取り扱われれば、世界中のバイヤーさんの目に触れることになるくらいその影響力は凄いんです。
ABCカーペットは、マンハッタンのこのエリアにしては店舗が巨大で、地上6階、地下1階まであり、さらにはレストランも併設されているので、店内を1日終わってしまうかもしれません。この他にもブロードウェイ沿いには、ABCカーペット的にショーウィンドウを楽しめるショップはいろいろ。
ABCカーペット至近には、オリジナルのイラストが可愛い食器などを販売する「フィッシュ・エディ(Fishs Eddy)」もあります。そこから北上すると、北欧激安雑貨店の「フライング・タイガー(Flying Tiger)」や、ブルックリン生まれのキッチン用品店の「ウィスク(Whisk)」…などなど、老舗から新しいものまで個性豊かな店が多数並んでいます。
さらに北上すると、ニューヨークの観光名所「フラットアイアン・ビル」。ブロードウェイと5番街と23丁目が交差する真ん中にあるちょっと変わった形のビルです。23丁目の正面から見ると、先端が極端に細く見える三角柱型。22階建ての歴史的建造物です。完成した1902年当時は、ニューヨーク市でもっとも高い建築物のひとつでした。
このフラットアイアン・ビル周辺には、社会貢献としても有名なハンバーガー屋の「シェイク・シャック」1号店があるマディソン・スクエア・パークやイタリアの食材専門店の「イータリー」、「レゴショップ」などがあります。
久しぶりにニューヨークのお気に入りお散歩コースをご紹介しましたが、何年経っても今でも大人気なお店ばかり。
入れ替わりの激しいマンハッタンの一等地で、変わらず愛され続けているのはすごいことですね。改めて見てみると、成功の法則なんかも見せてくるかもしれません。
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