怖いけど美しい。住人が消えた「ゴーストタウン」の不思議な魅力
ダイヤモンドの枯渇で砂にまみれた村
ポモナ/ナミビア
コールマンスコップから車を約2時間ほど走らせた先、ナミビアの南部に位置するのが「ポモナ(Pomona)」。こちらも同様、砂漠にのみこまれてしまったゴーストタウンです。
最盛期の1910年代には、2年間で100カラットものダイヤモンドが採れるほど、世界でも屈指のダイヤモンド鉱山地帯だったそう。
しかし次第にダイヤモンドは枯渇し、町はいつしか廃墟に。現在は完全なるゴーストタウンです。
建物は朽ち果て、骨組みだけが残る家屋も多く見られます。
最盛期には砂漠にダイヤモンドがごろごろと転がり、探さずとも採取できるほどでしたが、いまでは見てのとおり一面の砂景色。当時の面影はなくなってしまいました。
世界最北端にあるゴーストタウン
ピラミデン/ノルウェー
「ピラミデン」は、ノルウェー領スピッツベルゲン諸島にある町です。1910年にこの島をスウェーデンが発見するも、1927年には旧ソ連が島にある小さな炭鉱を買収。
かつて炭鉱の町として栄えた時期もありましたが、1998年に炭鉱が閉鎖されたのをきっかけに、まもなく廃墟と化してしまいました。
最盛期には約1,200人にも及ぶロシア人が生活しており、学校や農場、音楽ホールなどあらゆる施設が利用されていましたが、現在はこのとおりもぬけの殻。
市民センターの前には、いまもロシア革命の指導者「ウラジーミル・レーニン」の胸像が飾られたまま。
現在は観光スポットとして、レーニンの後ろに建つ文化センターの一部をお土産ショップやカフェに改修しています。
世界最北端にあるグランドピアノも。いまだに数多くの施設が残存しており、当時のソ連スタイルの家具や書籍などを目にすることができます。
現在は、観光客向けのホテルやショップの労働者が30人ほど住んでいるのだとか。冬のピラミデンは極寒となるため、観光客は夏に集中するそうです。
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