海外で進化した日本の食文化「逆輸入グルメ」がいま人気を集めている
世界中に国の数だけ多くの食文化があるなか、イタリア料理や中華料理などと並んで人気を博し、スタンダードになりつつあるといえるのが「和食」です。
そしていま、日本が誇る珠玉の食材やグルメが世界に飛び出し、現地の人に合った変身を遂げ、そのユニークさで日本に帰還している「逆輸入グルメ」を、みなさんご存じでしょうか。
この度、調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、外食のプロフェッショナルを集めて外食トレンドを発表するために行う「トレンド座談会」にて、本食や日本の食文化が海外で独自の進化を遂げて日本に上陸する「逆輸入グルメ」について調査しました。
無形文化遺産にも登録された「和食」が、世界中で変身中
「『日本の食事』が世界で一番おいしい(レベルが高い)と思いますか?」という質問では、「日本の食事が一番おいしいと思う」人が6割を超える結果に。
「和食」は2013年にユネスコ無形文化遺産(世界遺産)に登録されるほど、世界的にもハイレベルな食事とされているようですね。
世界的に和食が注目され、日本食の料理や味、食文化に“インスパイア”される海外シェフも話題になるなか、注目を集めているのが、日本食の常識にとらわれずに海外で人気を博した名店の“日本上陸”、つまりは「逆輸入グルメ」です。
伝統や常識にとらわれずに海外で進化した組み合わせや盛り付けは、従来の日本食とは違うものとして、日本国内でも受け入れられつつあるとのこと。
日本食では通常使わない食材を選んだり、調理法が斬新であるなど、海外で独自の進化を遂げた日本食が日本に戻ってくるこの「逆輸入グルメ」。
「食べてみたい『逆輸入グルメ』は?」というアンケートによると、一番人気は「意外な食材と和牛を組み合わせた焼肉」、2位に「海外スタイルの抹茶スイーツ」、3位に「これまでにない食材を組み合わせたラーメン」と続きました。
4位には「和の食材を取り入れたハンバーガー」、5位には「これまでにない寿司」と、海外でもヒットを飛ばしそうな要素がふんだんに盛り込まれたランキングとなっていますね。逆輸入だからこそ、日本人では思いつかないような斬新なアイディアが楽しめそうです。