ピーナッツ=安月給?日本人が海外で気を付けたい「裏ワード」
Peanuts(ピーナッツ)=安月給
豆つながりで、次はピーナッツ。もともとの意味は「pea(エンドウ)」と「nut(ナッツ)」を組み合わせた言葉です。
長尾和夫・アンディ・バーガー著『英語スラング練習帳』(三修社)には、「I’m tired of working for peanuts!」という例文が紹介されています。
「私はピーナッツのために働くなんて疲れた」という意味ですが、この場合のピーナッツとは、どういった意味なのでしょう。
先ほどの英英辞典Macmillan English Dictionaryを引くと、informal(俗語)と書かれていますが、意味として「a very small amount of money」と説明があります。
「とても少額のお金」ですね。どうしてこのような意味があるのか、英語スラング練習帳には、
<ピーナッツはナッツ類の中では安いものなので、「ピーナッツのために働く」と言うと、「安月給のために働く」という意味になる>(『英語スラング練習帳』より引用 ※原文のまま)
と書かれています。
裏の意味の例文:I get paid peanuts!(私のお給料は少ない!)
筆者が実際の会話の中で聞いた例としては、「This online magazine pays peanuts for writers. (このオンライン媒体は、安いギャラしかライターに支払わない)」みたいな使い方を、アメリカ人の自動車に詳しいライターが食事中に口にしていました。
そのとき、ピーナッツの部分で両手の人差し指と中指を立て、指先を2回曲げる動作を見せていました。ダブルクォーテーションマークの意味ですね。「This online magazine pays “peanuts” for writers.」という感じ。
日本語にすれば「このオンライン媒体は、「ピーナッツ」しかライターに支払わない」ですね。
本物のピーナッツではなく鍵かっこつきの「ピーナッツ」、裏の意味の「ピーナッツ(安いギャラ)」だよと示す動作です。目下、筆者がマスターしたいなと憧れているジェスチャーのひとつです。