ピーナッツ=安月給?日本人が海外で気を付けたい「裏ワード」

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2020/03/07

Fly(フライ)=かっこいい

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最後は「Fly(フライ)」です。フライの意味といえば、「飛ぶ」を真っ先に思い浮かべる人が多いと思います。その次に、ある程度英語を知っている人であれば、「ハエ」などの意味が分かりますよね。

しかし、先ほども紹介したイギリスのスラング、アメリカのスラングという本では、フライに異なる意味のスラングがあると書かれています。しかもこのスラングのフライ、日本人にはなじみ深い場所で使われているとご存じでしたか?

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まず、意味から紹介すると、「素晴らしい」や「格好いい」。Macmillan English Dictionaryには、flying highという言葉が紹介されていて、「very happy or successful(とても幸せ、または成功している)」といった解説があります。

このあたりのイメージに近く、日本語で言えば「ぶっ飛んでいる=(いい意味で)すごい」という感じでしょうか。

裏の意味の例文:That’s pretty fly!(あれは、まじですごいね!)

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「え、でも、どんな場所にフライなんて使われているの?」という方、ある有名な日本人バンドの名前を思い出してみてください。

2010(平成12)年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会を放送したNHKのテーマソングに、Superflyの『タマシイレボリューション』が使われていました。

あのバンド名、実はアメリカの有名なミュージシャン、カーティス・メイフィールドの曲『Superfly』から来ていて、意味は「super(超)fly(ぶっ飛んでいる)=最高だ」という感じ。

例としては「That’s pretty fly!(あれは、まじですごいね!)」といった具合に使えばいいのですね。

このように裏の意味が隠されている英単語はまだまだたくさんあります。ただし、なかには「ナッツ」のように幅広い意味を持ち、使いどころによっては全く違う意味にとらえられてしまう可能性があります。


使うシーンに注意するのはもちろん、豆知識としても裏の意味を知っておくとおもしろいかもしれませんね。

  • 参考
  • The Origins of the Terms Cheesecake and Beefcake NeaTrama
  • 長尾和夫・アンディ・バーガー著『英語スラング練習帳』(三修社)
  • ルーク・タニクリフ著『イギリスのスラング、アメリカのスラング』(研究社)
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  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※一部、記事内表記を修正しました。(2020/03/10)
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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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