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なぜ、ナイアガラの滝はあんなに大きい?カナダに隠された4つの謎

坂本 正敬
坂本 正敬
2020/02/05

その4.ナイアガラの滝があんなに大きいのはなぜ?

上から見たナイアガラの滝image by:Shutterstock.com

カナダの観光名所といえば、イエローナイフのオーロラだとか、秋の紅葉だとか、トロントのCNタワーだとか。さらにはケベック・シティのとりでやロッキー山脈などが、真っ先に出てくるかもしれません。

マイルズ・キャニオン、オーユイタック国立公園、ガスペ半島、人間が定住している最北の地アラートなどを真っ先に思い浮かべる、筋金入りのカナダファンもいるかもしれませんが、一般的にはナイアガラの滝を思い浮かべることもあるのではないでしょうか。

あのナイアガラの滝、どうしてあれほど大きいのでしょうか。

正面から見たナイアガラの滝image by:Shutterstock.com

アメリカとカナダの国境になっているオンタリオ湖とエリー湖の間にある巨大な滝で、特にゴート島で二分されたうちのカナダ瀑布(ばくふ)は、幅約700m高さ54mに達します。

単純に高さだけでいえば、例えば日本の富山にある称名滝は約350mなので、それほど驚きはしません。しかし幅が700mにわたって落下する迫力は、やはり世界一の印象がありますよね。

この落差と幅が生まれた経緯は、氷河時代までさかのぼります。

世界地図を広げると、あるいは飛行機の上からカナダを見ると、カナダの国土の北半分はツンドラ(凍土帯)だとわかります。ツンドラとは以下のような場所をさします。

<1年の大部分が氷雪に閉ざされている荒原>(広辞苑より引用)

国土の大部分に氷河期の痕跡が残っていて(周氷河地形やフィヨルド)、先の氷期(寒さが厳しい時期)には、氷の南限がナイアガラのある五大湖まで達していたといわれています。

言い換えれば、カナダはほとんどすべての土地が氷に閉ざされていたのです。


間近で見ると迫力満点image by:Shutterstock.com

その間、氷河が生まれ、氷床といわれる厚さ数kmの氷の大地が発達します。その重みで大陸地殻は大きく沈みました。氷期が終わり、一気に気温が上昇すると、今度は氷が溶けて激流が生まれ、大地を削ります。その結果、ナイアガラの滝が生まれました。

氷河の影響は、カナダの地形を考える上で欠かせないポイント。その最もわかりやすい例が、世界的な観光名所であるナイアガラの滝なのです。

こういった歴史やトリビアを覚えてその土地を見たり訪れると、新たな一面に気づくことがあります。今回のお話を、ぜひカナダを訪れた際、またTVや本で読んだりした際の、ちょっとしたアクセントにしてみてくださいね。

  • image by:Shutterstock.com
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

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