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富山が誇る日本一。タモリも絶賛した段瀑「称名滝」

坂本 正敬
坂本 正敬
2018/09/13

自分の暮らす町の観光地に遠方から来た友人や知人を連れていくと、その場所の評価がなんとなく分かりますよね。その意味で言えば、「何でもっと早く教えてくれなかったの」と苦情を言われる観光地が、筆者の暮らす富山にはあります。それが、富山県立山町にある「称名滝(しょうみょうだき)」です。今回はその称名滝の魅力を紹介します。

高低差は東京タワー以上! 落差350mの日本一の大滝

水量も多い春の称名滝(筆者撮影)

唐突な質問ですが、称名滝をご存じですか? 『今昔物語集』などの古典では「勝妙」などと漢字が当てられている称名滝は、富山県立山町にある落差350mの段瀑(だんばく)になります。段瀑とは何段かに分かれて水が落下するタイプの滝ですね。

落差350mと言えば、333mの東京タワーが丸ごとすっぽり収まってしまうくらいのサイズ感。大阪のあべのハルカスも高さ300mになりますから、称名滝のスケールの大きさが分かります。

滝と言うと関東で言えば華厳の滝、東海や近畿では那智の滝などが有名かと思います。しかし、華厳の滝でも落差は97m、那智の滝は133m。そう考えると350mはダントツで、さらに同じ絶壁(滝面)には、水の落ち口から滝つぼまで落差が何と500mというハンノキ滝(ネハンの滝)もあって、称名滝と滝つぼを共にしています。

ただ、ハンノキ滝は水源となる川の距離が短く、流域面積も狭いために、雪解けの時期や豪雨の後などにしか出現しません。

しかし、称名滝の方は豊富な流域面積を持つ称名川を水源にする大滝ですから、1年中その迫力を楽しめます(冬季は観光ルートが閉鎖)。まさに、国内では見逃せない滝の筆頭に挙げられるのですね。

横殴りに吹き付ける水煙が迫力満点! 称名滝の楽しみ方とは

称名滝探勝路の途中からも見えるハンノキ滝(筆者撮影)

滝の楽しみ方はいたってシンプル。滝つぼには近づけませんが、滝から300m離れた場所に滝見台園地があります。その滝見台を目指してください。

ただ、同地は中部山岳国立公園内にあります。自動車の乗り入れが可能な駐車場はかなり離れていますので、称名滝探勝路を片道50分ほど歩く必要があります。成人男性の健脚であればもっと早く着きますが、女性や高齢者、子どもを同伴する場合は、舗装された探勝路をそれなりに歩くと事前に伝えておきたいです。

また、称名滝探勝路は称名川の右岸(上流から下流を見て)に続いており、滝見台園地は称名川の左岸にあるため、滝見台の直前で称名橋を渡る必要があります。

この称名橋は、女性には多少厄介かもしれません。数百メートル離れた滝つぼからは、ごう音ととともに水煙がお構いなしに吐き出されてきます。日によっては橋の上で歩行者がよろめいてしまうほど。水量が特に多いタイミングだと、ほんの十数秒の渡河で服も髪もびしょぬれになります。

その意味で服装には注意したいですが、この肌でじかに感じる大自然のエネルギーも感動ポイントですよ。

翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

富山が誇る日本一。タモリも絶賛した段瀑「称名滝」
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