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富山が誇る日本一。タモリも絶賛した段瀑「称名滝」

坂本 正敬
坂本 正敬
2018/09/13

10年で1mも絶壁を削りながら後退する大滝のエネルギーを体感

火山の噴出物が堆積してできた弥陀ヶ原の大地をV字にえぐる称名川と称名滝

『立山 ―名滝とその渓谷を探る―』(富山新聞社)によると、称名滝は”滝の音が念仏称名の声に聞こえる”だとか、”人語を発すると滝つぼから竜蛇が出てきて人を引きさらっていく“だとか、伝説が幾つか存在したと言います。

今の時代、さすがに信じる人は居ませんが、ほんの100年くらい前までこの手の話が信ぴょう性を持っていたという事実に、滝の近くに行けば納得できるはずです。それだけ称名滝の迫力と存在感はけた違い。『ブラタモリ』(NHK総合)で同地を訪れたタモリさんも、絶賛していました。

平時でも毎秒0.5~2トンほどの水と砂れきが落下していますから、滝の落ちる絶壁(滝面)自体も削られ続けています。10年で1mほど滝そのものが滝面を削りながら後退しているとかで、7万年前は7km下流に称名滝があった計算になります。

実際に滝を目指す道中には、称名川の左岸に悪城の壁、惶性寺の壁など、数万年前に称名滝が作った絶壁が連なっている様子が見てとれます。こうした長大な時間の流れを感じながら滝を眺めると、また感動は深まりますよ。

称名滝が削った弥陀ヶ原の絶壁を称名滝探勝路でも眺められる(筆者撮影)

余談になりますが、称名滝には排気量の大きいレンタカーを借りて向かった方がいいかもしれません。筆者はかつて何度か1,500ccの国産コンパクトカーで称名滝を目指しましたが、探勝路のスタート地点にある駐車場に着くころには、毎回エンジンルームから焦げくさいにおいがしました。

駐車場に停まっているコンパクトカーはたいてい、同じようなにおいを漂わせています。排気量の大きいパワフルな自動車は難なく長い上り坂を走破しますので、気持ちいいドライブのためにも馬力のあるレンタカーをチョイスしたいですね。

観光地情報

 

 

翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

富山が誇る日本一。タモリも絶賛した段瀑「称名滝」
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