なぜ、ナイアガラの滝はあんなに大きい?カナダに隠された4つの謎
その3.公用語が英語だけではないのはなぜ?
カナダの公用語といえば、何語を思い浮かべますか?
日本からの語学留学も盛んなことから英語だと思ってしまいますが、公用語がフランス語のエリアもあります。それが、カナダの東部にあるケベック州ですね。
もともと国旗の部分でも触れたように、カナダにはフランス系の人たちが入植してきた歴史があります。そのフランス系の人たちが多く暮らし、いまでも文化を守っているエリアが、ケベック州。
ケベック州の道路を歩けば「Aret(止まれ)」というフランス語表記の交通標識を見かけますし、聞けば高齢の方になるとフランス語しか話せない人も多いのだとか。
フランスのマルセイユからケベック州のモントリオールに移住した友人に聞くと、ケベックの人たち(ケベコワ)のフランス語は、フランス人の話すフランス語とちょっと異なるものの、100%問題なくコミュニケーションは行えるといいます。
またケベックは、カナダのなかで独立問題も提起されるような土地です。
セリーヌ・ディオンが米国から地元ケベックに帰ってきて、ケベック公演でフランス語の曲をフランス語で歌ったところ、翌朝の地元新聞には「彼女を許してあげようじゃないか」という見出しが躍ったと、地元ガイドの人からも聞いています。
それだけフランス系の出自に誇りを持つケベック州の人たち。アフリカのフランス語系の人たちも移住しやすい場所として、ケベック州ではアフリカ系移民のタクシードライバーにもたくさん会いました。
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