旅行の際に使用できるものでも、さまざまな種類がある日本の鉄道パス。

日本が好きな外国人旅行者の間では、日本の鉄道パスの知名度はどのくらいで、実際の日本旅行の際にはどのような鉄道パスを購入しているのでしょうか。

アジア地域で日本好きコミュニティサイト『FUN! JAPAN』を展開する、株式会社Fun Japan Communicationsは、アジア7カ国の訪日旅行事情について調査。その過去のデータから今後の動向を探るべく、リアルな声を早速チェックしてみましょう。

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多くの鉄道パスがあるなか、認知度は今ひとつ？

「日本にはこれまで何度旅行したことがありますか？」という質問では、経験や回数ともに台湾、香港、タイが突出して高い結果に。

マレーシア、インドネシア、ベトナムにおいては、一般的なマーケットより高い傾向にあります。

「今までに日本旅行で行ったことのある地域は？」という質問では、「訪日経験がある」と答えたかたのほとんどが、東京がある関東地方と大阪や京都がある近畿地方を訪れているという結果に。

訪日経験度が高い台湾、香港、タイの訪日旅行者の間では、北海道、名古屋や白川郷がある中部地方、福岡や別府温泉がある九州地方を訪れるかたが多くなっています。

「使ったことのある、知っている鉄道パスは？」という質問では、日本に存在する鉄道パスすべてのなかで「知っている」または「使ったことのある」鉄道パスのダントツ1位は「JAPAN RAIL PASS（ジャパン・レール・パス）」でした。

このジャパン・レール・パスは、海外から日本への観光目的で訪れる人のみが購入できるお得なパスです。

次いで「Tokyo Metro 1-Day Open Tickets」、「Osaka Amazing Pass」と、東京および大阪それぞれの都府を徹底的に遊びつくす旅行者に向けたパスが続きました。

それに次いで、東京およびその周辺、大阪およびその周辺の周遊旅行に向いている「JR EAST PASS」、「JR-WEST RAIL PASS」がランクイン。

訪日リピーターの多い台湾、香港の間では、「JR KYUSHU RAIL PASS」も認知度は高いようです。

「今後も使用したいもの／使用してみたいものは？」という質問では、アンケートの対象国いずれにおいても、鉄道パスの利用者のリピート率は総じて高いといえます。

そんななかで、8割以上がリピート意向を示しているパスが多いなか、リピート率が5割を切っているパスも。JRが発売する鉄道パスはリピート意向が高く、未利用者であっても利用意向が高くなっています。

一方、ほかの鉄道パスについては、未利用者の利用意向は利用経験者のリピート率よりも低く「使ってみないと良さがわからない」状況であることがわかります。

「鉄道パスの購入において重要視する点は？」という質問では、鉄道パスを購入したユーザーに限定して調査すると、対象国いずれにおいても重要視する点は「旅行の総額が安くなる」「購入前に鉄道パスについての詳細な情報がわかる」の2点となりました。

「日本に来るまでこんなに鉄道パスの種類があることを知らなかった」という声もあり、各国現地でのプロモーション不足が感じられます。

「購入前に、購入した場合としなかった場合の旅行金額の比較は行いますか？」という質問では、購入前に「購入した場合」と「購入しなかった場合」を計算して比較している人が大多数であることもわかりました。

旅前の訪日旅行予定者に向けて、各国の言語でパスについての詳細な情報を紹介し、いかにリーズナブルな鉄道パスであるかを伝えることが重要といえます。

鉄道パスの利用経験者に「どのように鉄道パスの情報を調べましたか？」という質問をすると、対象国いずれにおいても圧倒的に「日本の情報発信サイト」および「旅行関連ブログ」となりました。

旅行会社各社のメディアや旅行予約サイトではなく、第三者の広告色のないサイトにて、正直に書かれている情報を参考にしているといえます。

利用することで、確実にお得に旅をすることができるさまざまな鉄道パスたち。より利用者を増やすために、来日前の旅行者に向けた情報発信を行っていくことが期待されています。

• source:PR TIMES
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