すぐそばにある大自然「綾部トレイル」でトレッキングはいかが?
モミとスギの巨木林を歩く
ご飯を食べて休憩をしたら、お堂の右側から再び山へ入っていきます。ここは、モミとスギの巨木が群生する林。
「モミの木は匂いを吸い取ってくれるので寿司桶に使ったりされてきたそうです。それに環境汚染に弱くて、どこにでも生えているわけじゃないんですよ」と児玉さん。ちなみにモミの木とはいってもクリスマスツリーのそれとは違う、我が国固有の種の木なんだそうです。
大きい~!このモミの木は、幹回りの太さ5.95m。その太さは全国レベルで誇れる大きさなんですって。
この辺りは木の根っこが面白いのでぜひチェック!これはまるで宇宙人みたい。
さて、モミの林を抜け山の尾根へ。ここは草が全くないですけれど除草しているんですか?
「これ、鹿がみんな草を食べちゃったんです」
きれいな道だと思ったらそうじゃなかったんですね。
「鹿が食べないアセビやシキビなどを残して、ほとんど食べちゃうんです。そして地面を見てください。メタリックな虫がいるでしょ。これはオオセンチコガネといって鹿の糞を集める糞虫ですよ」
鹿が増えると、こういう風に植生や生態系が変わっていくんですね。
さあ、もうひと踏ん張り!ここから大トチの木をめざすのですが、最後に道が細く険しくなるので足元に注意が必要。
約20分ほど歩き、最後に急斜面を降りて行った先、カツラの木の向こうに目指す大トチが現れました。推定樹齢2000年の天然記念物。中は空洞になってしまっていますが春にはちゃんと花を咲かせるのだそうです。
あまりの存在感に圧倒…。神聖な空気を感じます。「かつてはしめ縄を張ってお祀りをしていたみたいですね」と児玉さん。
幹の太さは10.4m。木からさまざまな草木が育っています。いつまでもここに立っていたくなる美しさ。木に触れていると元気がよみがえってくるよう。
帰りは少しだけ車道も通ります。途中、光明寺横の駐車場近くから見た景色。眼下にあやべ温泉が見えますよ。
美人の湯でトレッキングの疲れをいやす
さて、あやべ温泉に戻ってきました。日帰り入浴もできるので、「美人の湯」と誉れ高いあやべ温泉に入って疲れをいやすのもおすすめ。もちろん宿泊も可能です。
そしてお土産に温泉の売店で「二王門カレー」をゲット。京都市にある老舗店・モリタ屋の特選肉を使った赤カレー/770円と地元・上林鶏を使った黄カレー/440円の2種類ありました。
普段、山歩きは全くしない私ですが、とても充実した楽しいトレッキングでした。なにより山の空気を吸って元気満点!
綾部市観光協会のHPから地図がダウンロードできるので自分で歩くこともできますが、可能ならガイドさんと一緒に歩くのが断然おすすめ。トレッキングが100倍楽しくなります! ガイドさんのご依頼は綾部市観光協会さんへ申し込んでくださいね。
また、秋はちょっと肌寒いのでウィンドブレーカーを持っていくのがおすすめ。靴は底が厚くて滑らないスニーカーで大丈夫ですが、もしお持ちなら最後、少し足場が悪いのでトレッキングシューズがいいかもしれません。みなさまも、ぜひ、綾部の森の空気を感じ、トチの巨木を見に出かけてみてくださいね。
住所:京都府綾部市駅前通り東石ヶ坪11番地の4
TEL:0773-42-9550
住所:京都府綾部市睦寄町在ノ向10
TEL:0773-55-0262
FAX:0773-55-0089
- source:KYOTO SIDE
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