車窓から眺める四国の絶景。観光列車「四国まんなか千年ものがたり」

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2020/11/19

「列車の旅」というと、4人座れるボックス席で、のんびりと外を眺めながら駅弁…という魅力的な光景が思い浮かびますが、時代はさらに進化を続けています。

まるで「走る高級レストラン」と呼びたい空間が味わえる列車が、四国にあるのをご存じでしょうか。

舞台となるのは、徳島県三好市「大歩危駅」と、香川県「多度津駅」を繋ぐJR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」です。

あまりの最高体験に、その乗車人数はいよいよ累計5万人を突破。大人気の「大人の列車旅」について、その魅力をご紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

大人だからこそわかる「本物」の集まる空間。絶景と美食を堪能する列車の旅へ

image by:PR TIMES

2017年4月に運行を開始した「四国まんなか千年ものがたり」。「大人の小旅行」をテーマに、1日1往復という限定走行を行い、目も口も肥えた多くの大人たちを満足させる時間を生み出しています。

古くから、徳島の人々が楽しんでいたという「遊山(ゆさん)」という過ごし方が、この列車旅のコンセプト。

暖かく、緑も生き生きと芽吹きだす桃の節句の時期に、おいしいお弁当を手に山々へ出かけ、雄大な自然とともに1日をおくるという楽しみ方です。

image by:PR TIMES

いつもの観光や登山などとは少し違う、ほんのりと優雅な響きが漂う遊山。歴史ある楽しみ方からインスピレーションを受け、現代の非日常を体験するための仕掛けが散りばめられた観光列車は、大いに人気を呼ぶこととなりました。

野山の緑に美しく映える鮮やかな赤い車体が、まるで物語の世界のような光景を生み出しながら走る姿は、乗車せずに外から見ているだけでもうっとりしてしまうほど。ところが、乗車するとさらに極上の空間が広がっているのです。


image by:PR TIMES

木のぬくもりを生かした「古民家」をベースに、自然由来の色使いや間接照明を輝かせ、テーマを変えたインテリアで彩られた3つの車両は、どれも惚れ惚れしてしまう洗練された内装に。

春萌の章」と名付けられた1号車は、磨き上げられた床に鮮やかなグリーンのチェアが映え、新緑の芽吹く季節のときめきが胸に蘇る空間。両サイドの大きな窓が見える座席のため、まさに列車旅らしい気分を感じることができます。

1号車 image by:暇・カキコ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

夏清の章」「冬清の章」と名付けられた2号車は、大きな窓に向かって座る配置となった長さ7mものソファが新鮮な体験をもたらす空間に。6名以上で貸切を行うこともでき、家族や友人同士でくつろぐことも可能です。

秋彩の章」と名付けられた3号車は、モミジを散りばめたモチーフとカラーが見事なチェアに、徳島県産の杉材を効果的に使用したぬくもりのある空間。このインテリアに包まれてゆったりと過ごしながら紅葉を見る体験は、格別のひとときです。

3号車 image by:暇・カキコ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

「千年ものがたり」の走る区間の沿線には、讃岐平野の山々をはじめ、国指定の天然記念物・名勝である景勝地「大歩危」など、絶景スポットの連続。春夏秋冬を通じていつも壮麗な自然を眺めることができ、大きな癒しを感じられます。

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このように車窓からの景色が最も魅力といえる列車旅ですが、「千年ものがたり」の魅力はそこだけに留まりません。インテリアはもちろんのこと、外せないのは徳島県・香川県の珠玉の食材を使用した車内グルメです。

大自然が残る山の幸、瀬戸内海からもたらされる海の幸、「讃岐牛」「阿波牛」などの高級和牛や、香川県伊吹島のカタクチイワシで作られる「さぬきオイルサーディン」などの特産物まで、四国を訪れたからこその美食を思いっきり満喫できます。

ほかにも、香川漆芸の技法「蒟醤(きんま)」で重要無形文化財を保持する人間国宝・山下義人氏が「千年ものがたり」のために手掛けた酒器で味わう「地酒飲み比べ」など、どれも大人だからこそわかる粋を集めたメニューがそろっています。

image by:PR TIMES

2020年の世界を襲った新型コロナウイルスの流行により、「千年ものがたり」が紡ぐ時間もひととき止まっていたものの、再び動きが取り戻されています。

1日1往復の限定だからこそ、感染予防対策も丁寧に行き届いた安全の空間が保たれているのも安心です。

新型コロナウイルスの流行前の乗車率は、なんと常時90%を越えるという人気の高さを誇る「千年ものがたり」。なかなか取りにくい予約を行うのは、いまがチャンスともいえそうです。

秋といえば景色の移り変わりを楽しめる、列車の旅にぴったりのベストシーズン。心地良い列車の揺れに身を任せながら、大切な人と贅を尽くしたひとときを過ごしに、徳島県への旅を計画してみてはいかがでしょうか。

  • source:PR TIMES
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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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