天国と地獄は隣り合わせ。スリル満点の絶景スポット千葉県「鋸山」
まるで天国の景色が見える「山頂展望台」
西口管理所から境内に入り、まず向かうべきは「山頂展望台」です。こちらからは鋸山の豊かな緑、そしてその先には真っ青な東京湾という素晴らしい眺望を楽しめます。
晴れた空気の澄んだ日には、この「山頂展望台」から富士山まで見えることもあるのだそう。目の前に広がる大パノラマに、日ごろのストレスが消し飛んでしまうこと間違いなしです。
青い空と海のグラデーションが美しい眺望は、まるで天国。夏場でもひんやりとした空気の心地よさを感じることができる場所です。…が、その天国のような展望台から視界にちらちらと入ってくるのが「地獄のぞき」。美しい天国と地獄は隣り合わせになっています。
「地獄のぞき」が大人気!あなたは楽しめる?
鋸山、日本寺の境内にあるのが有名な「地獄のぞき」。これを目的に鋸山を訪れるかたも多く、とても人気のある場所です。
山頂展望台のすぐ隣にある「地獄のぞき」は、その名の通り、地獄を覗き見するようなスリルが味わえる場所です。
岩を切り出した崖の先端部分まで進めるようになっており、そこから下を覗いた光景が「地獄」というわけですね。
「地獄のぞき」の先端には柵はあるものの、高所恐怖症のかたにとっては本当の地獄でしょう。実際に訪れてみると幅はとても狭く、「本当に進んでも大丈夫…?」「絶対に崩れない…?」と、の声があちこちから聞こえてくるほどです。
実は同所、石切職人さんの手によってわざとこの形に切り出されたのだそうで、側面には屋号が掘られています。「山頂展望台」や、少し離れた場所から全貌を見てから訪れると、一層スリルを味わえますよ。
勇気のあるかたはぜひ先端まで進んでみましょう。先端からも素晴らしい眺望が楽しめます。ただし前を見る余裕があれば、ですが…!
「石切場跡」で、ラピュタの世界へ
「山頂展望台」で景色を楽しみ、「地獄のぞき」でスリルを味わったあとは、鋸山が採石場だったことがはっきりと分かるスポットへ足を伸ばしましょう。
北口から少し下った場所に「ラピュタの壁」と呼ばれる、「石切場跡」があります。
垂直に切り取られた壁は高いところで、なんと96mもあるのだとか。人の手で作られた垂直の壁が年月を重ねてところどころ緑に侵食され、苔むしたようすはまさにラピュタの世界。
植物の力強さを感じるとともに、この場所で岩を切り出していた人たちの苦労、そして技術の高さを感じることのできる場所です。
鋸山にはあちこちにこのような採石場が残されています。良質な石を求めて複雑な形に切り出された場所や、規則正しく削った痕が残る場所など、それぞれ特徴があるのでぜひ散策してくださいね。
絶景と歴史を体験できる鋸山
素晴らしい眺望と歴史遺産が味わえる鋸山。ほかにもインパクトのある巨大な磨崖仏(まがいぶつ)の「百尺観音」や、無数の石像が並ぶ「東海千五百羅漢」に出会えたりと、日本らしい雰囲気を存分に味わえる場所でもあります。
屋外でエリアも広いので、贅沢に自然を120%体感できること間違いなし。落ち着いた雰囲気のなか、非日常的な絶景が待つ鋸山へ、ぜひお出かけしてみませんか。
- 鋸山 日本寺
- 公式サイト
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