講談師と行く!亀岡市で明智光秀をめぐるツアーに参加

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2021/05/05

亀岡盆地と雲海が見渡せるお寺、千手寺へ

さて、最後の目的地は獨鈷抛山 千手寺(とこなげさん せんじゅじ)。山の中にあり観光バスでは上がれないので途中でマイクロバスに乗り換え、お寺の下へ。さらに長い階段を上った先にお堂があります。

寺伝によると弘法大師の開創といわれ、唐で密教の奥義を伝授された大師が帰国に際し、日本に向かって仏具の「独鈷(とっこ)」を投げます。帰国後、その行方を奈良の春日神社に伺い、神託により白鹿に導かれて、この地に来られたのだとか。だから獨鈷(独鈷 とっこ)抛(な)げ山と呼ばれるのですね。

また、古くより「眼病」に霊験あらたかな寺として親しまれ、境内から湧き出る水を飲んだり眼を洗うと眼病が治るといわれています。

ご住職のお話も面白く、「よく、八木城を攻める際に当寺を明智光秀が拠点にしたといわれますが、当寺では内藤側(八木城)の陣所になったと伝わっています。山中には砦跡の石垣があるという情報もありますが、お寺にはそのような言い伝えは残っておりません。私も行ってみましたが田んぼの石垣ですね(笑)」。

でも、ここからの景色を眺めていると、そんなロマンを想像したくなるんですよね~。特に山門からの景色が素晴らしく、お寺のHPからはここからの眺望がライブ配信されています。

帰り際、「ここからの眺めも良いですが、もう一つ上へ上った山から見る景色がいいんですよ」ご住職。えー!階段を上がるだけでもキツかったのに、上がるの?とチラリと思っちゃいましたが、いやいや、これは登る価値ありです。条件が整えば雲海が見られますよ。「保津川(左)の方から盆地へ流れてくる雲が素晴らしいですよ」とご住職。

帰りのバスは玉秀斎さんと玉山さんの振り返りトークタイム。玉秀斎さんも今回の旅に合わせ、おおよその講談の筋は考えて来られたそうですが、現場でご住職の話を聞いたり、土地の空気を感じたり、人々と触れ合う中で聞いた「土地に残る物語、大切にしている物語」を盛り込み、即興も交えて話されたのだとか。

「ああ、この土地だからこういう物語ができたのだなと感じますね」と玉秀斎さん。確かに教科書や物語を読んだだけでは分からない、その場を訪れたことで感じる空気感や臨場感がありました。そして亀岡市の魅力的をもっと知ることができた、とても良い旅でした。

まだまだ知らない魅力的なスポットが沢山ありそうです。また、ゆっくり訪れてみたいな~。


■■INFORMATION■■
法常寺
京都府亀岡市畑野町千ヶ畑藤垣内1
0771-28-2243
参道は自由。本堂、庭園の拝観は電話にて要予約
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:500円

■■INFORMATION■■
谷性寺 
京都府亀岡市宮前町猪倉
0771-26-2054
9:00~17:00
拝観料:無料

■■INFORMATION■■
へき亭 
京都府亀岡市千歳町毘沙門向畑40
0771-23-0889
11:30~14:00、17:00~21:00(前日までに要予約)
土・日曜日はカフェもオープン
11:00~16:00(予約不要)
休み:木曜

■■INFORMATION■■
丹波亀山城跡 
京都府亀岡市荒塚町内丸1
0771-22-5561(大本本部総合受付)
9:30~16:30
見学は神苑拝観券300円(中学生以下は無料)が必要

■■INFORMATION■■
獨鈷抛山 千手寺 
京都府亀岡市薭田野町鹿谷大タワ7
0771-23-1434
境内自由

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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