貴重な飛行機がズラリ!ボーイング誕生の地、シアトルの「航空博物館」とは

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2021/11/20

貴重なボーイング747初号機や「コンコルド」では機内見学も

グレートギャラリーやレッド・バーンなどがある東キャンパスと、大通りを挟んで連絡橋で結ばれている西キャンパスの「エアパーク」にも、多くの航空機が屋根付きの場所で野外展示されています。

image by:シカマアキ

展示する「ボーイング747」は、製造されたボーイングのエバレット工場がある「CITY OF EVERETT」と名付けられ、1969(昭和44)年に世界で初めて飛行した記念すべき機体。

ボーイング747は日本をはじめ、世界中の空をいまも飛び、海外旅行における大量輸送時代の幕開けとなった旅客機です。機体が丸ごとそのまま展示されており、機内に入ることができるのも、見ごたえあります。

image by:シカマアキ

コンコルド」は、英仏の航空宇宙メーカーが共同開発した超音速旅客機。この機体はかつてブリティッシュ・エアウェイズで活躍し、欧州以外で展示されている4機のうちの1機です。

近くには、アメリカ大統領が移動用に使う初号機「エアフォースワン」もあり、これも合わせて機内見学できます。

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現在、世界の空で主に活躍する最新鋭の「ボーイング787ドリームライナー」のプロトタイプ3号機も、ここに展示されています。

機内に入ると座席がところどころ置かれ、前から後ろまで歩いて見て回れます。ちなみに、1号機は愛知県の中部国際空港(セントレア)にある見学施設「FLIGHT of DREAMS」に展示されています。

スペースシャトルの実物大モックアップ、旧日本軍の戦闘機も要チェック

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エアパークの手前にあるスペースには「スペースシャトル」が展示されています。実はこのスペースシャトルは本物ではなく、翼の部分を取り除いた実物大のモックアップ

宇宙飛行士による一般的な訓練や緊急脱出のトレーニングなどに使うものでした。


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東キャンパスにはアメリカのアポロ計画に関する展示スペースがあり、テストとトレーニングのためにNASAへ初めて納入されたアポロコマンドモジュールなどを展示。

世界初の月面着陸を実現したアポロ11号をはじめ、世界の宇宙開発をずっとリードするアメリカならではの展示物の数々は必見です。

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第二次世界大戦について展示するコーナーには、中島飛行機キ43 3(正式にはローマ数字3)甲「」も。旧日本陸軍の一式戦闘機で、立川飛行機で生産された1機です。

太平洋戦争に関する展示では、アメリカから見た当時の日本について、日本人として考えさせられるものがあるはず。

そのほか、世界で初めての戦闘機「カプロニCa.20」や、沖縄戦で関与した可能性が高いと言われる「FM-2ワイルドキャット」、戦場での様子を再現したコーナーも。軍用機の展示も内容が充実しています。

ミュージアムショップとカフェ、博物館までの交通アクセス

image by:Norman Ong/Shutterstock.com

「The Museum of Flight」のチケットは、公式サイトから事前購入できるほか、現地のチケットオフィスでも買えます。チケットを買うための行列や売り切れ販売終了の場合を考えると、事前購入がおすすめ

ミュージアムショップは館内にあり、航空グッズが豊富。隣りにある、軽食などを提供するカフェ「Wings Cafe」もおすすめです。

ただ注意したいのは、ボーイング公式ショップはここにはなく、East Marginal Way S.を北に歩いて約2kmで徒歩30分ほど、バス約6分の場所にあります。

航空博物館は、シアトル中心部から車で15分ほどの場所にあり、併設の駐車場は無料です。

公共交通機関だと、シアトル中心部から路線バス「124」に乗ると、博物館の目の前が停留所。ボーイングの工場見学ができるエバレットとは、約50km離れています。

車があれば1日で2ヵ所を回ることができ、両方の施設を巡る日本語ガイド付きツアーも催行されているので、検討してみてください。

  • The Museum of Flight
  • 9404 E. Marginal Way, Seattle, WA 98108
  • 10:00〜17:00
  • 公式サイト
  • image by:シカマアキ
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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