石川県の本気の絶景がここに。美しすぎる棚田イルミネーション「あぜのきらめき」

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2021/12/10

石川県輪島市にある「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」。美しい棚田の景勝地は、日本の棚田百選や国指定の文化財名勝などに選出されています。

山の中にある棚田ではなく、日本海へ向かうように流れる棚田が美しい同スポットでは、毎年秋になるとイルミネーションイベント「あぜのきらめき」が開催。ボランティアの手によって作られる美しい風景を楽しむ旅へと出かけてみましょう!

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

白米千枚田とは?

image by:Shutterstock.com

白米千枚田は能登地方を代表する景勝地として知られています。日本海の側、輪島市にある白米千枚田は海に向かうように1,004枚の棚田が並ぶ景色が特徴で、海の風景と里山のコラボレーションが楽しめる場所。

日本海を望む場所に機械の入ることのできない小さな棚田が集まり、見渡す限りのは絶景を生み出しています。季節によって色を変え、太陽の光を存分に浴びながら育つ稲はすべて手作業で植えられたもの。

初夏には水が張られ、夏になると一面緑色に染まり、秋になるとたっぷりの稲穂を実らせる美しい里山の風景が魅力です。

どの季節に訪れても美しい白米千枚田ですが、毎年10月下旬から翌年3月まで行われるイルミネーションイベント「あぜのきらめき」の時期は格別。懐かしさを感じる素朴な棚田が、一気にロマンティックな風景へと変わります。

「あぜのきらめき」ってこんなイベント!

image by: Shutterstock.com

「あぜのきらめき」はその名の通り、あぜ道を光が包み込む優しいイベントです。およそ4ヘクタールの白米千枚田全体が、約2万5,000個ものLEDライトで彩られます。

ライトアップがされるのは日没から約4時間の間。15分ごとにLEDライトは色を変え、ピンク色、緑色、金色、そして青色に光り棚田を輝かせます。

実はこのLEDライト、すべて太陽光で充電されたもの。日没を迎え、太陽の光が弱まり充電ができなくなると灯りが灯る仕組みとなっているのではっきり何時から何時まで点灯する、という決まった時間はありません。


例年10月から3月までの長い期間行われるイベントですので日没時間が異なり、イルミネーションのライトアップ時間は異なります。が、おおむね午後7時ごろからが見ごろ。この時間になると見学者がたくさん光り輝く棚田を眺めています。

もともとは1年限りのイベントだった!

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あぜのきらめきが始まったのは2011年のこと。しかし2008年にはその試みの元となる一晩限りのイルミネーションが行われています。

白米千枚田は以前から名勝地として知られていましたが、2007年3月に起こった能登半島地震の影響で観光客が激減。なんとか戻ってきてもらおう、観光地としてのイメージを回復しようと行われたのが震災翌年の「千枚田あぜの万燈(あかり)」というキャンドルイベントでした。

オレンジ色のキャンドルに照らされた白米千枚田は幻想的な美しさで地元の人々にも大変好評だったといいます。しかし、キャンドルを使っていたためコストも人でもかかり、毎年行うに至りませんでした。


救世主は「ペットボタル」

image by:PR TIMES

地元の人々から輪島市に寄せられた「白米千枚田で毎年イルミネーションを行えないか?」という要望。

キャンドルでは難しく、しかしキャンドルの灯りのように光が揺らぐ形にしたい。環境に良いように太陽光を利用したい。人手を割かないように、自動的に発電し消灯するようにしたい。この3つの要望を叶え、完成したのが「ペットボタル」です。

地元石川県の企業である石川サンケン株式会社が考案したペットボタルは、その名の通りペットボトルの中に特別にプログラミングされた太陽光LEDライトを設置したもの。太陽の光で自動充電と蓄電をくり返し、センサーで点灯するライトです。

image by:PR TIMES

人手がかかるのは設置する時のみ、後は自動で動き環境にも優しいペットボタルのおかげであぜのきらめきは長期間の開催が可能となりました。

ペットボタルの優しい灯りはホタルの光をイメージしてプログラミングされたもの。光に強弱と揺らぎを造ることで、明るいだけではない幻想的なイルミネーションが生み出されています。

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