まるで異世界の壮大さ。日本全国「一度は渡ってみたい橋」ランキング
日常生活に欠かせない存在の「橋」。あらゆる河川で出会うことができるなか、よく見ると驚きの構造や歴史が隠されていたり、まるで異世界のような雰囲気を放っている橋を各地で見かけることができます。
今回は、みんなでつくる地域応援サイトの生活ガイド.comが発表した「渡ってみたい 日本の橋ランキング」より、注目のトップ5をご紹介します。思わず渡ってみたくなるような橋たち、一体どこが選ばれたのでしょうか。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
非日常の光景に包まれた橋が勢ぞろい!
第4位 岩国錦帯橋/山口県岩国市
4位にランクインしたのは、「日本三名橋」や「日本三大奇橋」のひとつに名を連ねる山口県岩国市の「岩国錦帯橋」です。
錦川へと架かる「流されない橋」の完成に向けて、1673年に岩国藩主・吉川広嘉公と技術者たちが、じっくりと研究を行ったのちに建造が行われました。
その精巧さが印象的な5連のアーチは現代の力学でも驚くほどの強度を誇り、2003年に架け替えが行われるまで現役で活躍。機能と美しさを兼ね備えた完成度の高さは圧巻で、国の名勝にも指定されています。
「継手」「仕口」などの組木技術を駆使し、なんと1本も釘を使用せずに作られているというのも驚き。「凌雲橋」「五竜橋」などの別名もあり、全長は約193m、幅は約5m。当時にタイムスリップしたような気持ちで渡ることができる名スポットです。
第4位 奥祖谷二重かずら橋/徳島県三好市
同点で4位にランクインしたのは、国の重要有形民俗文化財に指定されている徳島県三好市の「奥祖谷二重かずら橋」。かつて平家の一族がこの地へと逃れ着いた際に架けられたといわれている伝説の橋です。
生活道としてもしっかり利用されていた橋は「男橋」と「女橋」の2つの橋で構成され、素材には追っ手を振り切る際に切断できるよう「シラクチカズラ」の木の蔓が使用されています。その質感は、原生林に囲まれ「秘境」と呼ばれるこのエリアと抜群の相性。
その重みは約6トンといわれる橋は、いざ歩みを進めてみると、スリル満点の足元に驚き。ちょっぴり恐怖を感じますが、橋そのものは3年毎に架け替えられているため安全。異世界へ繋がるような雰囲気が更にアップする、夜間ライトアップの時間もおすすめです。