関門海峡を歩いて渡る。人だけが通れる海底の道「関門トンネル人道」
徒歩約15分で、入り口に到着
カモンワーフを出て、唐戸市場、赤間神宮を超えると道路は海峡沿いに出ます。ここからの関門橋の眺めが絶景!大きな橋の下をたくさんの船が行き来する様子が見られます。
乗り物に乗って渡る場合、こんなに下から関門橋を見上げられることはありませんので貴重な体験です。徒歩ならではの楽しみ方ですね。
青い海峡の向こう側に見えるのは九州。こうやって見ると、この海の下に歩いて渡れるトンネルがあるなんて信じられません。
道路は歩道も広く、関門橋以外に大きな建物は何もないので美しい海の景色が見られます。風が心地よく、この道を歩くだけでも来たかいがあったと感じさせる素敵な歩道ですよ。徒歩約15分で入り口に到着します。
いざトンネルへ!
ちょっとレトロな建物が「関門トンネル人道」の入り口です。どことなく子どものころの遊園地や水族館を思い出すような素敵なレトロさで、ワクワク。
入り口には「関門プラザ」というミニ資料館があり、トンネルの構造や建設当時の写真などを見ることもできます。ここで海底トンネルとは何か?どうやって作るのか?を少し勉強して行くのも良いでしょう。
いよいよトンネル部分へと足を進めます。エレベーターに乗り、地下55mの世界、しかも海の中へ!よくこんな建物を海の中に、しかも昭和30年代に建設できたな!と驚くばかりです。
扉が開くと明るく広々としたホールに到着。トンネルのイメージでもっと薄暗く狭いのかと思っていましたが、十分な広さと明るさです。中央にある青い通路が「関門トンネル人道」!出発の前に記念のスタンプをお忘れなく。
山口と福岡の県境を突破
「関門トンネル人道」は緩やかなV字型になっています。どちらから出発しても中央に向かって下り、後半は上りですが普通に歩いて息が切れるほど大変ということはありません。全長は約780m、通常の速さで歩けば大体10〜15分程度で到着します。
壁にはところどころにお魚のイラストがありますが、ずーっと同じ色の壁のまっすぐな通路が続くため先を歩く人や向かいから来る人がいないと距離が長く感じられ、「これ、本当に着くの?」と不安になってしまいます。大丈夫、一本道です。
ちょうど中央付近にさしかかると、白い文字で「山口県」「福岡県」の文字が!そう、県境です!
日本で唯一海底にある県境で、ここは水深58mともっとも深い場所です。下関市と北九州市の境目で、ぜひ記念撮影を!
- 関門トンネル人道
- 山口県下関市みもすそ川町
- JR下関駅からバス約12分「御裳川(みもすそがわ)」下車、すぐ
- 歩行者:無料、自転車・原付:20円
- 6:00~22:00
- 公式サイト
門司港レトロを楽しもう
あと半分、緩やかな上り坂を進むと「関門トンネル人道」の九州側、北九州市門司区(もじく)へと到着。同トンネルは午後10時まで通行可能ですので、時間が許す限り門司港観光を楽しみましょう。
門司港は「門司港レトロ」と呼ばれる明治・大正時代の古き良き建物がたくさん残されたエリア。海外との貿易拠点として栄えた時代の美しくレトロな建築物がきちんと整備され残されています。
- スポット詳細記事
- >>>海峡と歴史ロマンに思いを馳せる。福岡「門司港」レトロ建築めぐり
海の底を歩く特別な体験を
今回は「関門トンネル人道」への旅をご紹介しました。海の底を歩く、しかも県境を超えるという体験は、想像以上にワクワクとドキドキの詰まった旅になること間違いなし。本州と九州を繋ぐというのも人気の秘密に違いありません。
ちなみに下関、門司区の両方で記念スタンプを押すとカモンワーフ事務局や下関観光案内所、JR門司港駅観光案内所などで「関門TOPPA!記念証」がもらえます。旅の記念にぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
- image by:WorldStock/Shutterstock.com
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