豪華絢爛!世界一華やかな世界遺産「ヴェルサイユの宮殿」と庭園への旅

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2023/04/12

王の大居室群

image by:Mister_Knight/Shutterstock.com

王室礼拝堂を見学後、階段を登って2階へと上がって行きましょう。

あちこちに彫刻や絵画が置かれた通路を抜けて行くと、「王の大居室群」が現れます。想像を遥かに超えるほど豪華できらびやかな部屋が次々と現れますよ。

どの部屋も大きなシャンデリアに天蓋付きのベッド、美しい天井画と見どころたくさん!

あまりにも豪華すぎて落ち着かない感じにすらなります。特に「ヘラクレスの間」の巨大な天井画とルイ14世の胸像は大迫力なのでお見逃しなく。

鏡の回廊

image by:Hayk_Shalunts/Shutterstock.com

ヴェルサイユ宮殿で最も有名なのがこの「鏡の回廊」でしょう。王の大居室群を抜けると光が指し、ひときわ明るく豪華な空間が広がります。

天井を埋め尽くすほどの絵画、数々の彫刻や装飾品、下げられた無数のシャンデリア。

そして当時は貴重品だったといわれる鏡を、これでもか!と詰め込んだ鏡の回廊はもちろんただの回廊ではなく、歴史的な調印式なども行われる大切な場所です。

鏡の反対側からはヴェルサイユの庭園がのぞめます。マリー・アントワネットもここから外を覗いていたのでしょうか。

あまりにも豪華すぎて、「ちょっとやりすぎじゃない?」と思ってしまうほど。しかし、王の権力を誇示するためにはこのくらいのきらびやかさが必要だったのでしょう。


戦史の回廊

image by:Michael Mulkens/Shutterstock.com

歴史好き、絵画好きのかたは「戦史の回廊」も見逃せません。フランスの重要な戦いのようすを描いた絵画が一面に飾られている回廊は圧巻。

これほどまでにたくさんの絵画が詰まっている宮殿はヴェルサイユ以外に見当たりません。フランスのために戦い、戦士した将校の胸像なども並んでいます。

全長なんと約120m、幅約13mの大きな回廊は絵画を眺め立ち止まる人々でいっぱい。富裕層のパーティー会場としても使われるそうですよ。

ヴェルサイユの庭園

image by:Shutterstock.com

宮殿を出たら、次は「庭園」の散策に出かけましょう。実は、宮殿自体よりも膨大な時間と費用をかけて造られたのがこの庭園です。

なんと約40年をかけて造り上げられた美しい庭園は、見応え抜群。王族たちも自慢の庭園だったといいます。

まず驚くのがその大きさ。どこまでが庭園でどこからが森なのか?その境目が分からないほど広大な敷地を誇っています。行けども行けども手入れの行き届いた庭が続くようすは圧巻です。

全長約1.5km以上もある大きな水路に数々の美しい噴水、咲き誇る花々になんとまで!時期によっては噴水ショーなどのイベントも催されているので必見です。

マリー・アントワネットの離宮

image by:Shutterstock.com

オーストリアから嫁いできたマリー・アントワネット。息子を産んだのち、もう好きに生きるとばかりに離宮に篭るようになります。

それがヴェルサイユ宮殿の敷地内にある、マリー・アントワネットの離宮「プチ・トリアノン」です。宮殿からは遠いのでプチトランに乗車して移動しましょう。

こちらはルイ15世によって造られた、ロココ調の建築物です。シンプルな佇まいが美しく上品な印象。

内部もギラギラとした感じではなく、豪華でありながら洗練された雰囲気です。ヴェルサイユ宮殿があまりにもギラギラなので一層慎ましく、品良く見えますよ。

プチ・トリアノンだけを見ていると、マリー・アントワネットが本当に税金を大量に使い込むような暮らしをしていたのかな?と疑問が湧いてくるほど。

しかし、マリー・アントワネットが税金を投入していたのはプチ・トリアノンだけではありませんでした。

プチ・トリアノンの庭園と田園風景

image by:H-AB Photography/Shutterstock.com

マリー・アントワネットはプチ・トリアノンの内部だけではなく、そこから見える風雨系にも強くこだわりました。

彼女が造らせたのは手入れの行き届いた田舎の田園風景。同じ敷地内に人が住むわけではないにもかかわらず、田舎風の家や水車までを造らせます。

鶏や牛などの家畜までもが飼われ、その世話をするためだけに人が雇われていたのだとか。

眺めるだけではなく、マリー・アントワネット自信も気が向けば農家の仕事を体験していたとされています。いわば、「農家ごっこ」ですね。

しかしこの庭園と田園風景につぎ込まれた税金が莫大で、民衆の不満を招き、後のフランス革命へと繋がって行きました。いまでもこの美しい田園風景は残され、散策できるのでぜひ時間を取って見学してみましょう。

日本からヴェルサイユ宮殿への行き方は?

ヴェルサイユ宮殿はフランスの首都・パリから電車で約40分ほどの場所に位置しています。

日本からヴェルサイユ宮殿を目指すほとんどのかたがパリを拠点にし、そこから電車で移動することになるでしょう。個人旅行であっても訪れやすく、アクセスも良いのが魅力です。

まずは「シャルル・ド・ゴール空港」からパリ市内へ

image by:Gilmanshin/Shutterstock.com

フランスの窓口となるのが、パリ市内から約23kmほど離れた場所にある「シャルル・ド・ゴール空港」です。空港からはバス、電車、タクシーなどを使って市内を目指すことになるのですが、所要時間はどれも40分〜1時間ほど。

最も早く着くのは「RER B線」と呼ばれる鉄道ですが、治安の良くない場所を通過するため、初めてのフランス旅行のかたにはおすすめできません。

特に大きなスーツケースを持っての鉄道移動はトラブルのもと。空港バスやタクシーを使うことを強くおすすめします。

ヴェルサイユ宮殿の最寄り駅は3つ

「ヴェルサイユ=シャトー駅」image by:Marius GODOI/Shutterstock.com

パリ市内から、ヴェルサイユ宮殿までは電車の利用が便利です。この電車は観光客が多く乗車していますので、特に治安に不安を感じることはないでしょう。

ヴェルサイユ宮殿はアクセスの簡単な世界遺産ですが、最寄りの駅が3つあることだけは覚えておきましょう。ヴェルサイユ宮殿の最寄駅はこの3つ。

  • C線「ヴェルサイユ=シャトー駅」
  • N線「ヴェルサイユ=シャンティエ駅」
  • L線「ヴェルサイユ=リヴ・ドルワット駅」

C線がもっとも近く、駅を降りてから徒歩約10分ほどでヴェルサイユ宮殿に到着します。N線とL線は徒歩で約20分ほどかかります。

パリ市内の乗り場で選ぼう

C線がもっとも近いというものの、パリからの移動はC線一択ではありません。実はこの3つの路線、同じパリ市内であっても出発する場所が異なっているのです。そのため滞在するエリアによってはN線の駅が近かったり、L線の駅周辺だったりします。

ホテルを決める前に最寄りの鉄道駅をチェックしておくのがおすすめ。ホテルを出て最短の駅からヴェルサイユ宮殿を目指すのが費用的にも、治安的にもおすすめです。

C線の駅がホテルの近くにあるならどこから乗車してもヴェルサイユ宮殿の最寄駅に到着します。N線は「モンパルナス駅」から乗車、L線は「サン・ラザール駅」から乗車しましょう。

ヴェルサイユ宮殿で歴史を感じよう

信じられないほど優雅で豪華なヴェルサイユ宮殿。想像する「豪華」を遥かに超えたスケールで、世界中の人々を驚かせています。

贅をすべて詰め込んだかのような宮殿は、皮肉なことに不平等さに腹を立てた市民による革命の舞台となりました。

しかし主を失ってもなお、「美しいものは残すべき」と考えたフランス国民の手によって守られたヴェルサイユ宮殿。歴史を感じる旅に出かけましょう。

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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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