うまい日本酒は北海道にあり。歴史ある日本最北の「国稀酒造」で利酒体験

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2022/05/07
image by:赤池リカ

工場には、この伏流水を自由に飲めるスペースも設置されており、ペットボトルなどに入れて持ち帰ることも可能。水はとてもまろやかな飲み口です。

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貯蔵タンクの先には、日本酒好きにはたまらない、売店で取り扱うすべてのお酒を試飲することができる「利き酒コーナー」が待っています。

国稀酒造のフラッグシップ銘酒「國稀」シリーズをはじめ、ここで作られるお酒は本醸造、吟醸、大吟醸、純米酒、特別純米酒と種類も飲み口もさまざまです。いろいろと飲み比べて、自分の好みのお酒を見つけてみましょう。

一般の販売店では取り扱っておらず、ここ増毛でしか買えない地域限定酒も販売していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

筆者おすすめは、定番商品の「国稀」です。日露戦争で活躍した乃木希典将軍の名前に因んでその商品名を付けたとのこと。また、その上位銘柄である「純米 吟風国稀」は酒米の吟風100%使用し、中辛口の凛とした風味が特徴です。

また日本酒以外に焼酎もあります。おすすめは、時を越えて復活させた本格酒粕焼酎「初代泰蔵」。どこかウイスキーのようなスモーキーな余韻があり、ウイスキー好きにも人気の商品です。

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国稀酒造の隣には旧本店(旧商家丸一本間家)があり、いまは町が管理する国指定重要文化財も。ここでは国稀酒蔵創業者「本間泰蔵」の直系の方々が住んでいました。

当時の暮らしぶりと重厚な店構えを、じっくりと見学できます。本間泰蔵氏は、もともと呉服店で成功し、そこからニシン漁の網元、不動産業、海運業などさまざまな事業を手掛けた凄腕の実業家でした。

当時まだ北海道で日本酒は作られておらず、とても希。そこに目を付け、日本酒の自家醸造を始めたといわれています。


国稀酒造へのおすすめアクセス方法

車の場合

札幌からは道央道、深川留萌自動車道で留萌大和田インターまで約1時間40分、そこから国道231号で約30分です。もしくは石狩方面から国道231号に乗り、海岸線を北上し約2時間。

電車の場合

札幌から深川までJR特急で約1時間、深川から留萌本線に乗り換え留萌まで約1時間。留萌で下車後、さらに沿岸バスで「旧増毛駅」下車。そこから徒歩約で約5分です。

バスの場合

札幌バスターミナルより「高速るもい号」もしくは「特急はぼろ号」で約3時間です。

最北の酒蔵である国稀酒造は、長い年月を経て北海道を代表する酒蔵に成長しました。伝統を継承しつつも、革新的な銘柄を発信し続ける国稀酒造。激動の時代とともに、増毛の豊かな恵みによって育まれたその歴史に思いを寄せながら、美味しい日本酒を味わってみてはいかがでしょうか。

  • 国稀酒造株式会社
  • 北海道増毛郡増毛町稲葉町1丁目17
  • 入場料:無料
  • 休業日:年末年始・その他(ご確認ください)
  • 酒造見学時間:9:00~16:30
  • 公式サイト
  • image by:赤池リカ
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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大学時代にドイツへ1年間留学。卒業後は旅行・グルメ・恋愛系のライターとして活動中。大好きなハンバーガーとビールのために、休日はボルダリングとヨガで汗を流す。

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