あの世への道に、最強の縁切り神社も。伝説が残る京都の名所6選
地獄の裁判長!千本ゑんま堂の「巨大閻魔様」
お寺のご本尊といえば、お釈迦様や阿弥陀如来様など神様であることが通常です。しかし京都には裁判長と呼ばれる閻魔大王様が御本尊のお寺が存在します。それが「千本ゑんま堂」の通称で知られる「引接寺」です。
千本ゑんま堂の御本尊は、高さ約2.4mの巨大な閻魔大王様。大きく口を開け、眉間にシワを寄せ、目を見開く怖いお顔が特徴的です。
像だと分かっているものの、目に前に立つと身がピッと引き締まる思いのする迫力あふれる御本尊。実はこの閻魔大王様の怖いお顔には、私たち人間を思うからこその深い理由があります。
怖い顔で地獄の恐ろしさを語り、間違った道へと進まないように諭してくださっているお姿なのだとか。気合を入れたい方、身を引き締めたい方は千本ゑんま堂へ閻魔様に会いに出かけてみましょう。
- 引接寺(千本ゑんま堂)
- 京都府京都市上京区閻魔前町34
- 公式サイト
安倍晴明とも深い関わりがある「一条戻橋」
「六道の辻」のように、この世のあの世の境目とされる場所が京都にはいくつか存在します。一度足を踏み入れると戻れないあの世への道ですが、死者が蘇るという伝説が残る特別な場所が「一条戻橋(いちじょうもどりばし)」です。
京都府上京区、堀川にかかる小さな橋は平安京の時代からこの場所にあったとされています。この戻橋には不思議な伝説がいくつもあるんですよ。
戻橋の名前の由来は、この橋の上で死者が蘇ったとされる伝説から取られたもの。この伝説は『撰集抄(せんじゅうしょう)』という、仏教の伝説集に書き残されているお話です。
その他、安倍晴明の父もこの場所で息を吹きかえしたという伝説があったり、橋の側には安倍晴明の式神がいるともいわれてもいます。すぐ近くには「晴明神社」もご鎮座しており、伝説に現実味が増しますね。
- 一条戻橋
- 京都府京都市上京区主計町 一条通り
夏は京都で異世界気分を堪能してみては?
今回は京都のちょっと怖い伝説や言い伝えが残るスポットをご紹介しました。深い歴史を持つ京都ならではの、ただの言い伝えとも、嘘とも言い切れないお話の残るスポットは、通常の観光地とは異なる独特の魅力にあふれています。
暑い夏だからこそ、少し背筋がヒヤリとするおどろおどろしいスポットへ異世界旅行気分で出かけてみませんか。
- image by:photoAC
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