【絶景】海で過ごす時間が深めた関係。水中写真家が撮った貴重な一枚

関東甲信で梅雨入りが発表され、雨のシーズンに入りました。前年に比べると、1週間ほど早い梅雨の幕開けでしたが、雨が終わると次は本格的な夏がやってきますね。

夏といえば、美しい海で絶景を楽しみながら水中で優雅に過ごす生き物たちの姿に癒されたいもの。今回は、水中写真家・鍵井靖章さんがカメラにおさめた貴重な「絶景写真」をご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

一緒にいた時間が繋ぐカメとの絆

撮影地 山口県青海島image by:鍵井靖章

青海島って浮遊系の生き物で有名な場所だけど、今回あまり撮影できてないのでもう浮遊系を一切なしで鍵井の見た世界で構築してやろう!って思ったりもする…それでも頑張って撮影した浮遊系を見直していると意外と可愛いクラゲも見つかりました。

撮影地 熱海image by:鍵井靖章

沈船の周りに群れている真っ赤に染まったオスたちは実はモテないオスらしい…。どこかでハーレムを作っているオスがいてメスを独占…。私が水深28mで一生懸命撮影しているのはモテないオスの集団…。

その事実を知る前と知った後、この美しい群れの見方が少し変わったかも…。親近感、湧いた?(笑)

撮影地 石垣島image by:鍵井靖章

取材で訪れたのは沖縄本島の北部の大石林山とター滝。どちらも編集部が選んだのかな?と思っていたけど、今回モデルとナビゲーターを務めてくれた日本代表フリーダイバーの方が選んだくれた場所だった。

沖縄の旅は公設市場とかも良いけど、圧倒的にこの2つの場所をおすすめする。ター滝は梅雨が終わってシーズンになるとたくさんの観光客が訪れるようだけど、シーズン前の昨日は雨もあって取材班以外にゲスト2名とすれ違っただけ。雨で水量が増えていたので見応えが抜群だった。

撮影地 阿嘉島image by:鍵井靖章

先日阿嘉島で潜ってきました。お天気は土砂降りだったり、晴れ間が見えたり。コロナ直後に島にゲストがいなくなって、鍵井を真っ先に阿嘉島に呼んでくれた。

撮影する様子や仲間たちとのツアーの様子を見ていて他のカメラマンをたくさん呼ぶことも考えたけど、「阿嘉島は鍵井さんだけで行こう!」と思ってくれたらしい。何だか嬉しい。


コロナ前は想像もしなかったこの2年間の定期的な阿嘉島滞在。この写真を撮影していて、何もないとこから始まって、少しずつ大切なものを見つけて行ったようなこの島での日々を思い出した。

撮影地 阿嘉島image by:鍵井靖章

日々、一緒に来た仲間と阿嘉島の海を楽しみ、私は海時間は撮影を頑張らせてもらっている。昨日はガヒブツというポイントでカメに出会った。30分ほどずっと一緒にいて一番最初のアプローチの時に接近し過ぎて、カメの甲羅にカメラの先端が「コツン」と当たったの。

するとぐーんと前に泳いで距離を置かれたので、その後、水面で呼吸するカメを水中で待って、その後も近くにいることを許してもらえた。で、ずっと一緒にいて撮影できたのがこの1枚。嬉しかったな…。

で、その後も実はまた甲羅にコツンとして…「またやってしまった!」と後悔したけど、カメはもう逃げなくなっていた。短い時間だったけど、少し海の生き物と私の関係が変化したのかも。

  • image by:鍵井靖章
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