生き方を見返すきっかけにも。全国の「地獄」を体験できる寺院5選

2022/08/10

最後は、広島県にある「耕三寺（こうさんじ）」の「千仏洞地獄峡（せんぶつどうじごくきょう）」になります。

しまなみ海道の経由地・生口島にあって、高根山を眺める島北部の高台に1935（昭和10）年に造立が始まったお寺です。実業家が建てた菩提寺で、春は桜の名所としても知られています。

その境内に、1964（昭和39）年に完成した地獄が、地下トンネル内につくられた「千仏洞地獄峡」です。

地獄絵・極楽絵の展示が基本になりますが、地下約15m、全長約350mにも及ぶ洞くつを掘り、仏教の八大地獄を視覚的に体験できるような仕掛けが施されています。

地上に建てられた建物ではなく、傾斜を利用した地下空間なので、特有のひんやりとした空気もまた地獄体験にある種の説得力を持たせてくれます。

新型コロナウイルス感染症の影響で立ち入りが禁止されていましたが、人の出入りを再開。次の瀬戸内海旅行ではぜひ立ち寄りたいですね。

今回は、仏教の「地獄」を体験できる全国のお寺をご紹介しました。現役のお寺ではないですが、大分県の「桂昌寺跡」など、お寺の跡地にある地獄体験スポットなどもあります。

皆さんの近所にも探せばこの手の体験ができる場所がきっとあるはず。ぜひとも、探してみてくださいね。

image by:photoAC
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