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生き方を見返すきっかけにも。全国の「地獄」を体験できる寺院5選

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2022/08/10

地獄」の存在を信じますか?地獄といっても、いろいろな意味の地獄があります。

大分県には絶えず煙や熱湯が吹き出す「別府地獄めぐり」と呼ばれる観光地がありますし、非常に困難な自然環境や状況を人は地獄と呼びますよね。

一方で宗教上の地獄もあり、例えばキリスト教などでは天国の反対として扱われていることも。仏の世界にももちろん地獄はあって、極楽の対極として考えられています。現生で悪さをした人がその報いとして、苦しみを死後に受ける場所として考えられているのですね。

閻魔(えんま)が主宰者で、鬼などが罪人をしかり責め立てます。漫画などで描かれるので、なんとなくイメージがつく人も多いのではないでしょうか。

その仏教的な地獄を絵図だけではなく、動的な彫刻や人形を通じて、立体的に体験させてくれるお寺が全国にはいくつもあります。そこで今回は、平面の地獄絵とは異なる形で地獄を立体化し、体験可能にしてくれた全国のお寺をご紹介していきましょう。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

全興寺/大阪府

全興寺西門image by:聖石大戦ぶぅぶぅ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

最初は、大阪市平野区にある真言宗の「全興寺(せんこうじ)」から。平野区とは、大阪市のなかでも南側、阿倍野区や東住吉区などの並びにある場所です。

その平野区に「地獄から極楽への体験ができる寺」のキャッチコピーを掲げる全興寺があります。

image by:聖石大戦ぶぅぶぅ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

境内には「地獄堂」があり、地獄の主催者である閻魔大王、罪人を責め立てる鬼が展示されています。

地獄堂の入り口では、極楽度地獄度チェックを受ける押しボタン機があり、その診断結果によって、閻魔大王による裁きを受けられる仕組みも用意。


地獄堂に入り、閻魔大王の裁きを受けるためには通行手形を100円で買い求める必要がありますが、一種の「地獄」体験として大阪旅行の際にはぜひ立ち寄りたいですね。その際は、本堂の本尊へのお参りを忘れずに。

華厳宗正観寺/徳島県

image by:photolibrary

次は、全興寺のある大阪から大阪湾、紀伊水道を挟んで対面する徳島県牟岐町にある「華厳宗正観寺(しょうかんじ)」です。

牟岐町とは、室戸阿南海岸国定公園に指定される美しい海岸線が続く、徳島県南部の町。牟岐港の周囲に広がる市街地から、少し山に入ったところに正観寺はあります。

その境内には「八大地獄」があり、地獄めぐりができる仕掛けが用意されているのです。

<地獄はあると思える人にはなかりけり。なしと思うひとにこそあれ>(正観寺の公式ホームページより引用)

という言葉があるらしく、地獄なんてないとたかをくくる人にこそ、地獄界を知るきっかけになればと願った場所みたいですね。

片目の「不動大明神」image by:photolibrary

ちなみに「八大地獄」とは、等活・黒縄(こくじょう)・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間(むけん)などに分類。

正観寺の「八大地獄」にも閻魔大王がいて、それぞれの犯した罪に応じて罪人が堕ちる地獄が用意されています。それぞれの地獄には鬼がいて、罪人を苛烈に責め立てます。

例えば、生き物を殺した者が堕ちる等活地獄(とうかつじごく)では、針山を歩かされたり、真っ赤に焼けた鉄岩の上で五体を切断されたりと、地獄で罪人が受ける責め苦の様子も…。

現世での罪が増えると、地獄での苦しみも増していきます。人々によって宗教が本気で信じられていた時代は、この恐ろしい地獄の姿を想像して、現世をきちんと生きようと人々は己を律していたのでしょうね。

  • 正観寺
  • 徳島県海部郡牟岐町大字中村奥前158-1
  • 公式サイト

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