中国人が日本で「服、脱いじゃダメなの!?」とビックリした理由とは?
「げっぷ」はマナー違反!?
続いても食事について。とある中国人のかたによると、日本を訪れて食事中にカルチャーショックを受けたことがあったそう。それが「げっぷ」について。
「げっぷ」といえば、日本ではできるだけ控えることが一般的ですし、食事中にするなんてもってのほか。マナー違反になる事柄のひとつとされていますよね。
しかし中国では、食事のときの「げっぷ」はネガティブな意味にはなりません。むしろ「美味しいものをたべさせてもらっている」という、ポジティブな意味で、かつ満足のサインになるのだとか。
「中国では満足の象徴として、げっぷをする人が多いです。でも日本ではとてもよくないマナーだと聞いて驚きました。いまでは飲食店などではしないよう、気をつけています!」(20代女性)
「そんなの年配の人たちの古い習慣なんじゃないの?」と、疑いたくなるかもしれません。しかし年齢も性別も関係なく、実際に他の中国出身のかたにお話しを伺ってみても、満足の象徴だと教えてくれました。
知らなければ「え…!」と驚いてしまう行動ですが、実は美味しい、満足したという意味だったのですね。
イライラしてるわけじゃないよ…!
続いては、飲食店での行動について。中国といえば、中国茶が有名ですよね。筆者も大好きなのですが、横浜中華街を訪れた際は、歩き回ったあと中国茶の専門店で一息つくのが至福のときです。
そんな中国茶ですが、レストランなどの飲食店でおかわりが欲しいとき、皆さんはどうしていますか?だいたい店員さんを呼んだり、手をあげたりするのではないでしょうか。
しかし中国ではお茶をおかわりをするときに、とある合図があるのだとか。
「中国は基本的にお茶がテーブルに置いてあるんですが、おかわりは自由。もしもおかわりするときは、急須の蓋ずらしたり、蓋を反対にして急須にのせると、『おかわりをください』の合図になります。
また、お茶を注がれたときは、人差し指と中指でテーブルをトントンってすることがあります。日本人の友人に『怒ってるの?』って聞かれたことがありますが、これはイライラしてるわけじゃなくって、ありがとうって意味なんです!」(30代男性)
同席している知人がテーブルを叩いていたら、「どうしたんだろう…?」と思ってしまいますが、実は店員さんへの感謝の印だったのですね。
では、一体なぜテーブルを指でトントンとするのでしょうか?
「昔、一番の礼儀は皇帝へ挨拶するとき、両膝を床に付けて頭を下げることだったみたいです。いまの中国では両膝を床に付けて頭を下げることは親にしかしないんだけど(笑)指でトントンするのは両膝を床につけるイメージを表してるから、ありがとうって意味になるんです」(30代男性)
指でトントンとするだけで感謝の気持ちが伝わるなら、同席している人との話を中断する必要がないので便利かもしれませんね。