知らずに高額請求も!?日本と海外でこんなに違う「ホテル」事情
「星」ランクや「ホテル」「イン」は国によって違う
ホテルのランク付けに「星」があります。5つ星ホテル、3つ星ホテルといった表現で、ホテル選びの参考にしている人も多いでしょう。この星の数が絶対正しいとは言い切れません。日本ではほぼ順番通りですが、海外では国・地域によって基準が大いに異なります。
例えば、最高ランクの5つ星ホテルであれば、その国を代表するホテルなど、まず外れはありません。ただ、宿泊代金はとても高いです。
一方、4つ星ホテル、3つ星ホテルとランクを下げるにつれ、ホテルのグレードはあいまいになっていきます。発展途上国で4つ星ホテルでも、先進国では2つ星ホテル以下、もしくは星なしレベルということも。
また、「ホテル」というと海外では客室だけでなくレストラン、バー、ラウンジ、会議室などもそろう宿泊施設のこと。日本における低価格帯のホテルは、実はホテルではなく「イン」です。
「東横イン」「ドーミーイン」「ルートイン」「ホリディイン」など日本でおなじみのビジネスホテルチェーンの名称を見ると、納得できるのではないでしょうか。
日本と違う海外の「チェックアウト」時間
ホテルのチェックインとチェックアウトの時間も、日本と海外では微妙に異なります。日本の場合、チェックインは午後3時、チェックアウトは午前10時というのが基本。
一方、海外ではチェックインの時間こそ変わらないものの、チェックアウトの時間が「午前11時」や「正午(12時)」などであることが多いです。しかも、ホテルの上級会員だと「午後2時」「午後4時」まで無料でアップグレードされることも。
チェックアウトの時間が遅いと、ありがたいこともあります。深夜便の前など、空港へ行く前にホテルに戻ってシャワーを浴びたり、荷物の整理をしたりできるからです。特に、東南アジアなど熱帯、亜熱帯の国・地域などでは重宝します。
日本ならでは!チェックイン時に連絡先の記入。その理由は?
日本のホテルならではといえるのが、チェックイン時、宿泊カードに連絡先などの記入を求められることかもしれません。けっこう面倒で簡素化してほしいなと毎回思います。近年はタッチパネルで入力、連絡先が印刷済みで署名のみ求められることも若干あります。
これは、旅館業法6条1項で「営業者は、宿泊者名簿を備え、これに宿泊者の氏名、住所、職業その他の事項を記載」と義務付けられているのが最たる理由。
海外では契約書のようなものを出され、「客室で喫煙したら罰金〇ドル」などが記載され、末尾にサインを求められるのが一般的です。
海外というより、国・地域によってホテル事情は大いに異なる
日本のホテルを利用する度に思うのが、宿泊代金の割にスタッフは丁寧で、清掃が行き届き、備品なども十分であること。世界どの国よりもレベルが高いとつくづく思います。
一方、海外では、ホテルの宿泊代金がサービス全体に比例します。海外で安くてお得なホテルには要注意で、とても不便な場所だったり治安が悪かったり、いろいろな「罠」があります。
客室に備え付けのドライヤーや冷蔵庫がなかったということもけっこうあり、シンガポールや香港などではあまりに安いと個室でも「窓がない」ことも。
また、ホテルのスタッフも仕事の手が空いたらスマートフォンを操作しているところに遭遇することも多々あります。
国・地域によって、ホテルには大きな違いがあります。海外のホテルと、一括りにはできません。ただ、日本と違う点が多いため、現地へ行く前にホテル事情もあらかじめ知っておくと損はないでしょう。
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