知らずに高額請求も!?日本と海外でこんなに違う「ホテル」事情
日本と海外、よく知られている名称がたとえ同じ「ホテル」であっても、その実態はガラリと違うという経験をした旅行者、意外と多いのではないでしょうか。
旅行中に「ただ寝られれば十分」という人もいれば、ホテルでの滞在を目的に旅をする人もいます。宿泊のみならず、レストランやカフェ、ラウンジ、さらにスタッフのおもてなしなど、施設ごとの違いは多岐にわたります。
特に海外では、現地の作法(マナー)などもあらかじめ知っておくと、恥ずかしい目に合わず済むかもしれません。国内そして海外の旅行歴が豊富な筆者が、いままでのホテルでの経験をもとに主な違いを紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
客室の「備品」の有無や「水のペットボトル」に注意!
日本と海外のホテル、その違いはまず、客室の「備品」が挙げられます。
例えば、海外のホテルでは日本のホテルにある「歯ブラシ」「ヘアブラシ」「カミソリ」「スリッパ」などは、基本置いていません。フロントでの有料販売がないことも。
海外では日本のコンビニエンスストアなどの便利なお店がない国・地域も多く、すぐに調達できないリスクもあります。客室にアメニティが置いてなく、フロントの前あたりに「アメニティコーナー」があることも。
また、客室に「ペットボトルの水」が置いてある場合も要注意。日本の場合は無料ですが、海外では有料のケースも。
筆者は一度間違って飲んでしまい、チェックアウト後にメールで送られてきた領収書にしっかりと加算。しかも、外で買うよりも高値。なかなか高い勉強代となりました。
バスルームに備え付けの「シャンプー」なども微妙です。リンスインシャンプーのみならず、ボディソープも兼ねていることも。
しかも、ヨーロッパなどは硬水のため、髪がすぐ傷みます。気になる人は日本からシャンプーやトリートメントなどを持参しましょう。
なお、日本のホテルでも歯ブラシなどを無料で提供しないホテルが増えています。2022年4月1日に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラ新法)が主な理由です。
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海外のホテルでほぼ必ずある「デポジット」とは
海外のホテルではチェックイン前に、宿泊代金と合わせて「デポジット(委託金)」を請求されることがあります。
これが1泊50ドルなのにデポジットがその10倍の500ドルなどもあり、あまりに高額で驚かれる人もいるはず。
このデポジットはクレジットカードで請求されることが多く、宿泊中に何事もなければ必ず課金はされません。主に、客室内の備品を持ち帰ったり、破損させたりした際にデポジットが使われます。
日本のホテルではいまも珍しく、海外でも昔はありませんでした。デポジットの請求が増えてきたのは、中国人の海外旅行が増え始めたころ。中国では常識でも、世界では非常識な行為が多かったからでしょう。
いままでデポジットが課金されなかったことはありませんが、クレジットカードで間違って引き落とされていないか、あとで必ず確認しましょう。