金運・縁結び・芸事も。江の島でご利益とパワーをもらえる観光スポット
どこから見ても「睨んでいる」亀
デートスポットにはずせないサムエル・コッキングからさらに参道を行くと、10分ほどで奥津宮へ辿り着きます。
このあたりから観光地といえどもなんとなしに落ち着いた雰囲気。奥津宮ではお参りの際に天井をちょっと覗きこんでみてください。
強面の亀と目が合いびっくりするかもしませんが、これは江戸時代の画家・俳人として活躍した酒井抱一が描いたもので、どの角度から見てもこちらを睨んでいるように見えることから「八方睨みの亀」の名が。
同じく奥津宮にある竜宮大神は、島の起源となる五頭竜を祀るもの。もとは悪行を働く悪党でしたが、恋した天女(
波がつくる洞窟、沖合からビーチを望んでみる
奥津宮でのお参りを済ませたら、いよいよ江の島一のパワースポット岩屋へ。波の浸食によってできた自然の洞窟で、古くは修験道の開祖・役小角、弘法大師空海、日蓮聖人などが籠り修行した修験道の霊地だったと伝わります。
この岩屋がある稚児ヶ淵一帯の風景は、正面から眺める江の島のそれとは全く異なるダイナミックなもの。普段遊んでいる江の島や鵠沼のビーチを沖合から眺めるというのもなかなか新鮮です。
海が荒れていなければ、ここから船に乗って江の島の入り口となる弁天橋まで帰ることもできるのですが、せっかくならばもうちょっと散策してみるのがおすすめです。
ほとんどの人が参道をザッと歩いただけで江の島を見た気になっていますが、それは島のほんの表面を覗いているに過ぎません。いわゆるザ・観光地には興味がないし、人ごみが苦手という人こそ、裏江の島を散策してみて欲しいのです。
江の島の日常に触れる
観光客で賑わう表通りから一歩路地に入ると、それまでの喧騒が嘘のように静かな島の風景と出会います。
まるで瀬戸内の小さな島を訪ねたような空間に、ここが都心からわずか1時間の場所であることを忘れてしまうはず。
細く急な階段の両側に並ぶ小さな家々、路地裏でひっそりと暖簾をかかげる数件の食堂や居酒屋、我が物顏で寝そべる猫たちの姿……どこをどう切り取っても平和な島の風景こそが江の島で暮らす人々の日常なのです。
ヨットハーバーを超えて堤防沿いに歩くのも海を眺める気分のよいコースで、歩く人影もほとんどまばらな、喧騒とは一切無縁の静かな一角となっています。
現在、私たちが何気なく訪れている江の島は、かつては引き潮のときにしか渡ることができない特別な場所でした。
この地にはじめて橋が架かったのは1891(明治24)年のことで、今からたった100年ちょっと前までは相模湾に浮かぶ孤島だったわけです。そんな江の島が古くから聖地として人々の信仰を集め、大切な地として守られていたのは当然のこと。
今でも観光地として人々で賑わうのは江の島のパワーに呼ばれてのことかもしれません。古きと新しきが混在する、パワーあふれる江の島に新春のお出かけなどいかがでしょうか?