日本がなぜ羨ましい?外国人が感じた「日本とアメリカ」の大きな違い
日本が羨ましい?母国で「ちょっと…」と思ったところ
圧倒的に治安が悪い
もっとも多かったのは、日本と比べて「治安が悪い」という意見。
日本に住んで8年となる男性は、「アメリカは銃社会なので、犯罪が起きると必ずといっていいほど銃撃戦になります」と、驚きの事態を教えてくれました。
「万引きをしたら銃撃戦、交通違反で警官に停められただけでも銃撃戦。本当にびっくりしますよね。もちろん場所によるかもしれませんが、日本では考えられません。ときには巻き込まれないよう、周りも常に気を張ってないといけないのがイヤです」(アメリカ出身/日本在住歴8年)
「高校の先輩が昨日デートの帰りに強盗に襲われて亡くなった。大学の知り合いが恋人を撃って捕まった。そんな話を誰かから聞いたり、メールで知ったりするような環境でした。でも、私が特別に治安が悪い場所に住んでいたわけではありません。日本では一生に一度も聞かずに済むような話ではないでしょうか…」(アメリカ出身/日本在住歴6年)
「銃を使った犯罪は当たり前にありますし、何年かに1度は、多くの被害者が出る乱射事件が起きてしまう。本当に酷い話だと思う。こういったテロはどのような理由があったとしても許されるべきではありません」(アメリカ出身/日本在住歴3年)
「まだ8歳の息子のクラスメイトが親の目を盗んで銃を持ち出し、同じクラスメイトを脅した事件が発覚しました。でも担任は落ち着いたもので『人は撃たれてないし、木にも撃ってないでしょ』と。その態度を見て、こういった事件はケガを追った被害者がいないからあまり公になっていないだけで、たくさんあるんだなと思いました」(アメリカ出身/日本在住歴6年)
「アメリカは比較的誰でも簡単に銃へアクセスすることができる。だからこそ、銃を持ちたくない人も自分を守るために銃へ手を伸ばす。人を傷つけることだけに特化したものなんて無いほうがいい。銃の存在がない日本が本当に羨ましい」(アメリカ出身/日本在住歴3年)
日本ではほぼ起こらない事態ゆえににわかには信じがたいですが、これが銃社会であるアメリカのリアルなのかもしれません。
ひとりでは歩けないところもある
「場所によっては、日中でも携帯や財布が盗まれることが日常的にあります。あと日本は夜に女性がひとりで歩いても大丈夫ですが、アメリカではとても危険です。絶対にダメといわれる場所もあります。高確率で犯罪被害に遭うような危険な路地や通りもあるので、注意を払わないといけません」(アメリカ出身/日本在住歴6年)
「日本に比べて街が汚いです。タバコの吸い殻はどこでも落ちていますし、ゴミが散乱しています。街の綺麗さと治安は比例するのかなと思ってしまうほど。あと日本の公共のトイレはきれいですが、アメリカはデパートのトイレでも汚いです」(アメリカ出身/日本在住歴6年)
「日本ほど安全安心に子育てできる国はないと思います。私がアメリカで住んでいた街は、いまやコロナ禍でホームレスや犯罪者が増え、治安もかなり悪化しています。とてもじゃないですが日が落ちるのが早い冬場、子連れで徒歩移動なんて考えられません。まだそこに住んでいる私の従姉妹が近くで起こった事件の話を教えてくれるのですが、いつも『(日本に住んでいる)あなたが羨ましい』と嘆いています」(アメリカ出身/日本在住歴4年)
なんでも適当な人が多い
「日本人と比べると、アメリカ人は適当だなあと感じます。例えば、スーパーで期限切れの商品がそのまま棚に並んでいることなんて普通。ちゃんと買うときに確認しないといけません。日本で過ごしたあとにアメリカに帰ると、スーパーのクオリティや品質管理、従業員の教育が全然違うんだなと感じてしまいます」(アメリカ出身/日本在住歴2年)
仕事をしていても「自分優先」
「みんな仕事を簡単に休みます。日本はあまり休まない人が多いと思いましたが、祝日やイベントの次の日は欠勤の人が多くて大変。なかには一生懸命働く人もいますが、接客業でもお客様より自分優先の人が多いです」(アメリカ出身/日本在住歴10年)
日本独特の考え方といわれる「お客様第一主義」。昨今「お客様は神様」というフレーズは廃れてきてはいるものの、丁寧で親切な接客、徹底した品質管理など、他国と比べるとクオリティが高くて安心と思われることにも納得です。
それでも時には楽観的に、アメリカ人のように少し”適当”に過ごしてみるのもアリかもしれませんね。今回は、日本在住歴のあるアメリカ人に、日本に住んでわかった「母国のいいところ・悪いところ」について語っていただきました。
いままで当たり前と思っていたことも、海外事情を知って、疑問を持ったり考えさせられることもあったのではないでしょうか。
知見を広げることは、自分の国をさらに好きになるきっかけにもなります。これからもグローバルな視点で、他国の価値観や文化に触れていきたいですね。
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