アメリカ在住者がワーケーションにハワイではなく「沖縄」を選んだ理由

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2023/01/21

ハワイと沖縄で大きく異なる「滞在費用」

オアフ島のフードトラック(2022年3月28日)image by:Todamo/Shutterstock.com

航空料金というものは航空会社やシーズンによって変動が大きいので比較が難しいのですが、LCCを利用した私の場合は成田から石垣島への片道が約1万円那覇から成田への帰路も同じく約1万円でした。

信じがたいことですが、東京から大阪へ新幹線で移動するよりも、飛行機で沖縄に行く方がはるかに安かったのです。そして現地に着いてからの滞在にかかる費用を比較すると、沖縄はハワイより格段に安くなります

もともと、失われた30年間のデフレ経済から脱却していない日本と歴史的なインフレに見舞われているアメリカの間には大きな物価差があるうえ、昨今の急激な円安事情も加わって、私の実感ではハワイと沖縄では旅にかかる費用には軽く3~4倍以上の差が出てきます。

沖縄には那覇市街と空港を繋ぐモノレール以外に鉄道がない。移動にはレンタカーが便利だが、筆者の場合はレンタバイク。image by:角谷剛

具体的に数字を挙げます。私が沖縄で宿泊したホテルは、シングルルームの1泊料金が7,000円程度でした。執筆時点の2022年12月末のレート(1ドル130〜135円)でドルに換算すると1泊約50ドル

ホテルといってもグレードはさまざまですが、ある程度清潔で安全なホテルをハワイで探せば、最低でも1泊200ドル以上はするのではないでしょうか。

那覇市内でよく見かける「せんべろ」の看板(2022年6月30日)image by:Carla Silene/Shutterstock.com

長期滞在するとなると食費もかさみます。沖縄では中程度のレストランでも1,000円くらいあれば普通に食事ができます(ビールを頼まない場合ですが、私にあまりその例はない)。ドルに換算すると約7〜8ドル

ハワイで同じレベルの食事をすると最低でも20ドル以上は覚悟しないといけないでしょう。1回だけの食事ならともかく、毎日のこととなると話はかなり違ってきます。

ハワイも沖縄も素晴らしいところです。私はその両方が大好きです。しかし、これだけの価格差が存在し続けるのであれば、私は次もまた沖縄を行き先に選ぶと思います。

  • 参考:2010年のハワイ州人口調査(PDF)
  • image by:Jeff Whyte/Shutterstock.com
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
  • ※記事内容を一部修正しました(2023/01/30)。
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角谷剛(かくたに・ごう) アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大谷翔平を語らないで語る2018年のメジャーリーグ Kindle版』、『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。

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