超絶危険。断崖絶壁「トロルの舌」は、折れそうで折れない恐怖の絶景
約10時間のトレッキング&ハイキング
すべての準備を整えたら、いよいよ出発です。2つ目の駐車場を出発すると、まずはヘアピンカーブ(つづら折り)の続く舗装された道です。
同じような景色が続くので、自然の中の登山を想像していると少し拍子抜けしてしまうかもしれません。実はここは新しく作られた道で、少し前までは急勾配の登山道だったそうです。
3つ目の駐車場までのシャトルバスを利用する方は、このヘアピンカーブの続く道をパスできますよ。
緑色の「Torolltunga」の看板が見えたら、次は未舗装の道へと入っていきます。
登山道には至るところにこのような案内看板が建てられており、残り何キロと表示されているため迷う心配はありません。途中には小川が流れ、岩はあるものの緑も多い平坦な道を進んで行きます。
「トロルの舌」へと続く道のなかで、もっとも困難で体力を使う場所とされているのが、次に現れる岩の坂道です。
巨大な岩の階段を登ったあとは、広い岩の斜面をひたすら登り続ける心臓破りの坂が待ち受けています。このあたりはもう無心で登り続けるだけ。出会える絶景を思い浮かべながら乗り切りましょう。
「トロルの舌」近くはビューポイントも
「トロルの舌」まであと2〜3kmの辺りまで進むと、目の前が開けてフィヨルドが見られるビューポイントも登場します。
ここまで来ると後少しで到着しますし、美しい景色にテンションが上がって疲れが吹き飛ぶでしょう。
緑の森が広がるなか、真っ青な湖が見られたりして北欧の雄大な自然にいることを実感できますよ。緑に囲まれた登山道の近くには高山植物が見られることも多くあります。
この辺りから、よく見ると対岸に「トロルの舌」の姿が現れます。まだ2kmほど先ではあるものの、小さな人影の姿も。あと少しで到着です。
帰りは行きよりも注意して下山しよう
とうとう夢にまで見た「トロルの舌」に到着です。あまりの絶景に言葉を失うこと請け合い。およそ5〜6時間ものトレッキングとハイキングをへた先に現れるのは唯一無二の美しい景色です。
「トロルの舌」は想像していたよりも幅広く、しかも上向きに伸びているため写真を撮るだけなら少し怖い程度でした。
写真撮影を終えて、絶景を眺めていると、ここまで来られた自分を褒めてあげたいような誇らしい気持ちが湧き上がってきます。思い切って来てみてよかったと感じられる絶景スポットでした。
しかし一番大変なのはここからの帰り道です。見たかった絶景が見られホクホク気分なのですが、帰り道は短くなってはくれません。行き以上に十分に注意をしながら下山しましょう。
困難な道のりの先に大絶景が見られる同所は、何かにチャレンジしてみたいというモチベーションの方にぴったりな旅行先かもしれません。
想像しているよりもずっと美しいノルウェーの自然が見られるので、一度見たら忘れることはできないはず。
ただし訪れた際は必ず安全な場所から「トロルの舌」を望むようにしてくださいね。
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