アメリカではありえない!外国人がWBCを観て日本にショックを受けたこと

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2023/03/25

第5回の「ワールド・ベースボール・クラシック」(以下・WBC)は、映画のシナリオでも恥ずかしくて書けないくらいのドラマティックな結末で幕を下ろしました。

9回裏2死、3-2で日本リードの場面で、日本代表チームの大谷翔平投手がアメリカ代表チームのマイク・トラウト外野手を空振り三振に切って取り、侍ジャパンの14年振り3回目の優勝が決定したのです。

大谷選手は二刀流でベーブルースの記録を破り続けている野球界のユニコーン。トラウト選手は、大谷選手がメジャーリーグに出現するまでは史上最高選手の呼び名をほしいままにしていた選手です。そしてこの2人はロサンゼルス・エンゼルスのチームメイト同士なのです。

大谷選手。image by:Conor P. Fitzgerald/Shutterstock.com

WBCの準決勝と決勝はフロリダ州マイアミで行われましたが、日本人にとってはその前に東京での熱い1週間がありました。

第1ラウンドの4試合と準々決勝の対イタリア戦まで、侍ジャパンは1週間で5試合を「東京ドーム」で戦ったのです。連日のテレビ中継を楽しみにしていた人は多いでしょう。あるいは東京ドームに足を運んだ人もいるかもしれませんね。

私も東京ドームで行われた日本戦はすべての試合をテレビ観戦しました。そんな人は日本ではちっとも珍しくないでしょうが、太平洋を隔てたアメリカ西海岸に住む私たちにとっては、時差という難関がありました。

東京ドームの午後7時の試合開始時刻は、こちらでは午前2時にあたるからです。途中で夏時間への切り替えがあり、午前3時になりました。

日頃は早寝早起きをモットーとする私にとっては厳しい時間帯です。それでも、眠い目をこすりつつテレビをつけるとすぐに東京ドームの熱気が伝わってきました。

今回のWBCはこれまでの4大会より、アメリカでもかなり注目度が高くなりました。


アメリカ国内で放映したのはFOX系列のテレビ局ですが、東京と台湾で行われていた第1ラウンドも全試合が生中継されました。これまでにはなかったことではないかと思います。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

あのFOXのアナウンサーを驚かせた日本の盛り上がり

「東京ドーム」image by:KenSoftTH/Shutterstock.com

2023年3月9日、日本にとっての初戦だった中国戦でマウンドを託された先発投手が大谷選手だったこともがアメリカでも大きく報じられました。

日本は後攻だったので、大谷選手が投じた第1球で日本人にとってのWBCが幕を開けます。投球前には東京ドームを埋めた満員のファンが固唾をのんで見守っていることが伝わってきました。

そして1球ごとに起きる拍手と歓声、あるいはため息。緊張感に満ちた滑り出しでした。

ところが、攻守が交代して1回裏日本代表チームの攻撃が始まると、FOXのアナウンサーたちが仰天しました。さきほどまで静かだった東京ドームが突然、大音量の応援に一変したからです。

ラッパや太鼓が鳴り響き、手拍子が巻き起こり、大勢が何かを叫びながら一斉に拳を突き上げる。

あの一糸乱れぬ(と見えてしまう)鳴り物入りの応援スタイルは、アメリカ人にはあまり馴染みがありません。

メジャーリーグの球場でも音楽が流れることはありますが、それはイニングの合間や試合が盛り上がったときに限られます。あとは自然発生的に観客ひとりひとりが大声を上げているだけです。FOXのアナウンサーたちが驚いたのも無理はありません。

さらに彼らを惑わせたのは、日本が守備になると東京ドームがまたし~んと静まり返ったことです。そんなことはないのでしょうが、まるで私語まで禁じられているかのようでした。

観客の多くがマスクをしていたこともあって、かなり不思議に映ったようです。アナウンサーたちがふざけてシーーー。いまはしゃべったらダメだぞなんていいあっていました。

通常の日本プロ野球の試合なら、どの球場でもホーム側とビジター側の応援団が頑張っていますので、どちらの攻撃の時間でも応援が止むことはありません。WBCでは東京ドーム全体が日本のホームと化したからこそ起きた現象なのでしょう。

もっとも、鳴り物入りの応援は日本独特のものというわけではないようで、台湾で行われた試合ではさらにすごい応援が話題を呼んでいました。

東京ドームの韓国戦でも、人数は少ないながらも、似たような合唱形式の声援が韓国チームの攻撃イニングで聞こえてきました。何かアジアに共通した文化なのかもしれません。

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