ドイツ・ベルリンの世界遺産「博物館の島」徹底観光ガイド!おすすめの「アート市」情報も

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2023/04/15

ドイツの首都であるベルリンには、3つの「世界遺産」があります。そのうち最も有名で、旅行客が良く訪れるのが「博物館の島」です。1999(平成11)年に世界遺産登録されました。

博物館の島とベルリン大聖堂。image by:Shutterstock.com

ベルリン市内のほぼ中央にあり、5つの博物館が集結しています。古代から中世、現代までのさまざまな展示物は見ごたえ十分。いずれの博物館もほぼ隣接しているため、順番に見て回るのにもおすすめです。

今回はそれぞれの博物館の見どころ楽しみ方などをご紹介します。

シュプレー川の中州に5つもの博物館が集結

ベルリン中心部を流れるシュプレー川の中州に「博物館の島(Museumsinsel/ムゼウムスインゼル)」と呼ばれるエリアがあります。5つの博物館がここに集結しているのが、この名称の由来です。

博物館の島。奥にある建物はベルリン大聖堂。image by:シカマアキ

各博物館は、以下の通り。

  1. ペルガモン博物館
  2. 新博物館
  3. ボーデ博物館
  4. 旧ナショナルギャラリー
  5. 旧博物館

最もおすすめ「ペルガモン博物館」では古代の巨大遺跡を再現

ペルガモン博物館(Pergamonmuseum)

5つある博物館でまず訪れたい、最もおすすめなのが「ペルガモン博物館」です。

青色のレンガを用いた古代バビロニアの『イシュタール門』と『行列通り』(いずれも紀元前560年ごろ)、エーゲ海のミレトゥスにあった『市場門』などの古代遺跡を館内で再現しているのに注目。その巨大なスケールはただただ圧倒されます。

ペルガモン博物館にある古代バビロニア『イシュタール門』image by:シカマアキ

さらに、古代ギリシャのペルガモン(現在のトルコ、ベルガマ)で発掘された紀元前180~159年の『ゼウスの大祭壇』が再建された遺跡があり、これも圧巻。


ただし、2025年ごろまで展示エリアが閉鎖中です。別の建物である「パノラマ館」で360度パノラマ体験できる展示を行っています(入場料が別途必要)。

  • ペルガモン博物館
  • James-Simon-Galerie, Bodestrasse, 10178 Berlin, Germany
  • 「S」「U」Museumsinsel駅
  • 大人12ユーロ/博物館の島共通券(パノラマ館含む)19ユーロ
  • 休館日:月曜日
  • 10:00~18:00(木曜日20:00まで)
  • 公式サイト

新博物館(Neues Museum)

新博物館の館内。image by:Jaroslav Moravcik/Shutterstock.com

新博物館」はかつて戦争で破壊されたまま、2009年にようやく再建。ベルリンの至宝と呼ばれるエジプトの『王妃ネフェルティティの胸像』は、新博物館で見られます。

そのほか、約9,000点にも及ぶコレクションは見ごたえあり、特に古代エジプト好きなら必見です。

  • 新博物館
  • James-Simon-Galerie, Bodestrasse, 10178 Berlin, Germany
  • 「S」「U」Museumsinsel駅
  • 大人14ユーロ/博物館の島共通券(パノラマ館含む)19ユーロ
  • 定休日:月曜日
  • 10:00~18:00(木曜日20:00まで)
  • 公式サイト(ドイツ語)

ボーデ博物館(Bode-Museum)

ボーデ博物館の外観。image by:Shutterstock.com

外から見て、屋根が円蓋のネオバロック様式のドームが「ボーデ博物館」です。博物館島の最北にあり、ペルガモン博物館の隣りに位置しています。

特にコインの収集では世界的に有名。そのほか、メダル、中世以降の宗教彫刻、ビザンチン美術をメインに展示しています。

大ドームの下にある入口には、フリードリヒ・ヴィルヘルム大選帝侯の騎馬像があります。

  • ボーデ博物館
  • Am Kupfergraben, Eingang uber die Monbijoubrucke, 10117 Berlin, Germany
  • 「トラム」Am Kupfergraben停留所など
  • 大人10ユーロ/博物館の島共通券(パノラマ館含む)19ユーロ
  • 休館日:月曜日
  • 10:00~18:00
  • 公式サイト(ドイツ語)

旧ナショナルギャラリー(Alte-Nationalgalerie)

旧ナショナルギャラリーの外観。image by:Shutterstock.com

博物館の島のちょうど中央にあるギリシャ神殿風の外観が「旧ナショナルギャラリー」です。ここには、ドイツのロマン派風景画家で知られるカスパー・ダーフィト・フリードリヒの作品があります。2024年はフレードリヒ生誕250年に当たります。

そのほか、18~20世紀のロマン主義や表現主義、象徴主義などドイツ絵画を代表する作品、エドゥアール・マネやポール・セザンヌらフランス印象派の作品、さらに彫像なども見られます。

  • 旧ナショナルギャラリー
  • Bodestrasse 1-3, 10178 Berlin, Germany
  • 「S」「U」Museumsinsel駅
  • 大人10ユーロ/博物館の島共通券(パノラマ館含む)19ユーロ
  • 休館日:月曜日
  • 10:00~18:00
  • 公式サイト

旧博物館(Altes Museum)

旧博物館の外観。ドイツ人建築家シンケルの代表作。image by:シカマアキ

旧博物館」は、18世紀のドイツ人建築家で新古典主義建築派であるカール・フリードリヒ・シンケルが手掛けた代表作の建物18本もの柱が立ち並ぶ様子はこれも圧巻です。

館内では、1階に古代ギリシャ・古代ローマ時代の彫刻などを展示するアンティークコレクションを常設展示、2階が特別展となっています。

  • 旧博物館
  • Am Lustgarten,10178, Berlin, Germany
  • 「S」「U」Museumsinsel駅
  • 入場料:大人10ユーロ/博物館の島共通券(パノラマ館含む)19ユーロ
  • 休館日:月曜日
  • 10:00~18:00
  • 公式サイト(ドイツ語)

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