まさか断崖絶壁に寺社が?千葉県屈指のパワースポット「大福寺」で絶景を望む
日本各地に点在し、日常のひとときから休日の観光まで気軽に立ち寄れる神社・仏閣の数々。歴史の彩りや見事な建築物はもちろん、「パワースポット」として訪れる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、関東でパワースポットとして人気を集める神社・仏閣のなかから、千葉県の「大福寺」をご紹介します。驚きの断崖絶壁に建つ壮麗な寺社について、早速チェックしてみましょう。
大福寺はどんなところ?
近年、リゾート感あふれるエリアとして人気が高まっている千葉県館山に位置する大福寺。正式名称は「普門院船形山大福寺」といい、大自然の崖に彫られた「摩崖仏」で知られています。
別名「崖観音」と呼ばれている大福寺の摩崖仏は「十一面観世音菩薩」が彫刻されており、まさに断崖絶壁と呼ぶべき壮大な壁面に浮かび上がる菩薩像は圧巻。館山市の有形文化財にも指定されています。
グレーの岩壁を背に非常に映える鮮やかな朱色の観音堂とともに、滅多に目にすることのできない絶景といえる大福寺。非常に自然豊かな光景でありながら整備が行き届いていることも魅力です。
火災や震災で多くを失うも、大改修により絶景を今に繋ぐ「崖観音」
717年、地域漁民たちの豊漁を願って仏僧・行基が観音像の彫刻を行ったことが始まりと伝えられている雄大な摩崖仏。
のちに観音堂が建てられ、より荘厳な姿となった大福寺は、地元の人々だけでなく広く愛される場所となりました。
1653年の朱印や什宝、伝記などのすべてが失われたという観音堂の火災や、1923年の関東大震災など、天災に見舞われることも多かったそう。現在の姿は2015年に行われた大改修後のもので、見事な光景を維持しています。
堂内の鮮やかな天井画や美しい花々が浮かべられた花手水など、崖観音以外にも非常に見応えのある光景がいっぱい。
本堂から観音堂へ至るまでの経路も、階段は100段ほどと程良いトレッキング感で、老若男女問わず辿り着きやすい距離間です。
大福寺の楽しみ方は?
崖観音のある観音堂は、その立地から眼前の景色が素晴らしいということでも人気に。
天候に恵まれると、館山湾のみならず伊豆大島まで見渡せるほどの展望となり、絶景スポットとしても満足度の高い場所です。
海を見渡せるため、夕暮れなど時間帯によって光景が変わるのも嬉しいポイント。
館山・房総エリアにはありとあらゆる観光名所に恵まれているため、ほかの観光スポットを楽しんだ後、好きな時間帯を狙って訪れてみるのも良いかもしれません。
大福寺のアクセス方法は?
公共交通機関では、JR総武線の千葉駅から内房線に乗り「那古船形駅」で下車したのち、徒歩で約15分ほどで到着することが可能です。
または、JRの館山駅より「館山日東バス」の小浜・なむや行きに乗り「崖の観音下」で下車すると、すぐに到着することができます。
車で目指す際は、東京湾アクアラインを走り「富津館山道路富浦」ICで下車し、約5分ほどで到着します。無料の専用駐車場が完備されていますが、こちらは20台ほどで満車になりますので、その際は近隣の有料駐車場を利用しましょう。
千葉のリゾートエリアに立地する、歴史に彩られた絶景のパワースポット「大福寺」。断崖絶壁の観音像とともに館山湾を眺め、神様と大自然のエネルギーを存分に感じてみてはいかがでしょうか。
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