行列になる空港の「保安検査」レーン、イライラせずに素早く通過するコツは?

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2023/10/18

「スマートレーン」の導入でよりスムーズに

image by:PR TIMES

近年、空港の保安検査で「スマートレーン」が導入されるケースが増えています。日本国内だと、羽田や福岡など一部の空港で導入済みです。

同機器なら、従来のように1人ずつではなく、3~4名が同時に手荷物をトレーに載せることができ、順番を若干ショートカットできます。パソコンやペットボトルなどもカバンに入れたまま検査できるのも大きな利点です。

ただ、保安検査の機器1台につきレーンも1つなので、結局手荷物を置いたトレーの流れが詰まってしまえば、大幅な時間短縮にはなりません。その点はくれぐれも注意してください。

「優先レーン」があれば活用を。顔認証システムも続々導入

image by:RYO Alexandre/Shutterstock.com

保安検査には「一般レーン」に加え、「優先レーン」がある空港があります。対象は、ファーストクラスやビジネスクラス、航空会社の上級会員に加え、ハンディキャップを持つ乗客とその同行者らです。

混雑時、もし優先レーンがあり自分が対象であれば、ぜひ利用しましょう。ただ、上級会員でのエコノミークラス搭乗時や、どの搭乗クラスであっても対象外なこともあるので、航空会社に事前確認を。

空港にある「Face Express」登録端末 image by:シカマアキ

羽田空港や成田空港には、事前に顔認証を登録することで保安検査の列をショートカットできる「Face Express」が導入されています。

筆者も先日、羽田空港で利用。登録に20分ほど並んだものの、その後の保安検査の長い列に並ぶ手間が省け、そのまま保安検査場へ。一般レーンに並ぶよりも早く済みました。ANAやJALなどの利用だとどの搭乗クラスでも利用可能なので、ぜひ使ってみてください。

全世界で保安検査のスタッフが不足。混雑は解消されず…

image by:Shutterstock.com

ハワイやグアムを含むアメリカ入国時、「SSSS」コードが印字された搭乗券が出ることがあります。

これが出ると他の保安検査と異なり、特別な保安検査を受ける必要があると判断され、カバンからすべてのものを取り出し、1点ずつ検査されます。過去に違反などがなくても「SSSS」対象となることも。


>>航空券の「SSSS」はFBIの要注意人物扱い?アメリカへ出発時の実体験

アメリカ・デンバー空港の保安検査場 image by:Jim Lambert/Shutterstock.com

保安検査の機器が新しくなり、検査時間も短くなってスムーズになると思いきや、世界中どの空港も深刻なスタッフ不足。結局、混雑は解消されないままです。

搭乗時間に遅れそうになり、大声を上げて順番を抜かし、先に通してもらったことも一度や二度ではありません。この場合、まわりのスタッフに訴えても助けてくれず、自分から率先して動く必要があります。

もし飛行機に乗れなくても、それは自己責任です。そうならないためにも、特に保安検査での「早めの行動」をつねに心がけてください。

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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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