韓国旅行に安く行くなら?ソウル「仁川・金浦空港」の上手な使い分け方
韓国・ソウルで“空の玄関口”としてよく知られるのが、「仁川(インチョン)国際空港」です。しかし、ソウルにはもう1つ、「金浦(キンポ)国際空港」があり、どちらの空港にも日本と韓国を結ぶ直行便が飛んでいます。
東京や大阪であればどちらの空港も利用できるので、運賃やニーズに応じて使い分けるのがおすすめ。
今回は、渡韓の度に目的に合わせて2つの空港を使い分け続ける筆者が、それぞれの空港の特徴や交通アクセスの利便性など、旅のプロならではのおすすめの使い方をご紹介します。
目次
仁川空港と金浦空港、ソウル中心部に近いのはどっち?
まず、空港の立地から。ソウル中心部から近いのは「金浦国際空港」です。
一方、仁川国際空港はソウル市内から西へ約48kmほど西へ進んだ仁川市にあり、この両空港は、距離にして約33kmも離れています。
空港からタクシーを利用するとなると、距離が長くなるぶん運賃が高くなりがち。タクシーは金浦空港からが圧倒的に安く、仁川空港からだとやや高額です。
鉄道利用の場合。仁川からソウル中心部へ向かう方法が空港鉄道(A’REX)のみなのに対し、金浦には地下鉄5号線・9号線が通っています。5号線は麻浦や光化門、9号線は汝矣島や高速バスターミナルなどを通り、いずれも便利な路線です。
一方、空港からソウルの人気観光地、明洞(ミョンドン)までリムジンバスを利用した場合の所要時間は、金浦出発が約60分、仁川出発が約70~90分と、実はそれほど変わりません。韓国は、リムジンバスが非常に使い勝手が良いです。
LCCの便数が多く、航空券がリーズナブルなのは?
金浦からの発着便は、韓国の国内線と一部の国際線のみ。その一部に含まれる日本との直行便は、羽田空港(東京)と関西空港(大阪)だけです。その他はすべて仁川発着になります。
航空券の値段は、ソウル中心部に近い分、金浦のほうがやや高い傾向。特に、羽田-金浦便はビジネス利用がとても多いです。金浦から韓国国内線へ乗継する際も、金浦便が便利。
一方、仁川発着は、金浦よりもリーズナブルです。日本と韓国のLCC(格安航空会社)の便は、チェジュ航空の大阪-金浦便を除き、すべて仁川発着。成田便、その他地方路線なども同様です。