中国「国慶節」観光客が日本に続々…この大型連休で日本にくる本当の理由は?
都心に通いやすいベッドタウンも人気
東京都に次いで、埼玉県や千葉県、神奈川県といった都心に行きやすいベッドタウンに移住する中国人も多くいます。
「千葉県の千葉市に越してきました。電車の乗り継ぎが便利です」(中国出身・千葉県在住)
「わたしはもう日本に30年ほど住んでいて、東京都江戸川区や千葉県の鎌ヶ谷、千葉県の白井市と、いろいろなエリアに移り住んできました。今は東京都の閑静な文教都市にマイホームを建てました」(中国出身・東京都在住)
「神奈川県の横浜市を選びました。横浜アリーナの近くで、北新横浜駅から徒歩圏内。中華街があるのが魅力で、いつでも馴染みの味が食べられるのがよかったです」(中国出身・神奈川県在住)
日本の住宅に求めるのは「安全」
都心からちょっと離れたエリアを選んだみなさんも、日本の住宅の「安全」さに惹かれて契約を決めた様子。
東京の国立市に住む女性は、
「日本の建物は耐震性がしっかりしていて頑丈なので、安心して居住することができます」と話します。
中国では過去に「手抜き工事」が大きな社会問題となるなど、建物の耐震性に不安を抱える人も少なくないようです。
実際、地震の多い日本の建物は、耐震対策に力を入れているため、安心・安全さを求める点では正しい判断かもしれません。
日本に住んで感じた「カルチャーショック」とは
「移住」とは、ただ引っ越して終わりではなく、新しい土地で「生活」していくことが前提となります。
そのため、日本ならではのカルチャーショックを感じることもあったようです。
「ゴミの分別が細かすぎてわからない…」(中国出身・東京都在住)
「中国とは異なる文化やマナーに戸惑いました。初めて日本の友人宅に招かれた時に靴を履いたまま入ってしまい、友人は笑って許してくれましたが、恥ずかしかったです」(中国出身・東京都在住)
「市役所等への諸々の書類提出が複雑すぎて、もう無理…ってなりました。日本語の説明が難しいです」(中国出身・千葉県在住)
「日本人はすべての行動が速くて驚きました。中国はマイペースな人が多かったので、日本人のペースに合わせるのが大変でした」(中国出身・神奈川在住)
「日本人の夫と結婚したこともあり、子育ての違いに悩みました。中国では両親や祖父母も協力して子育てをしますが、日本では中国ほど親族との関わりがありません。孤軍奮闘で模索しながら子どもを育て上げました」(中国出身・東京都在住)
みなさん、悩みつつも日本に馴染んでいったようですね。
今回は、中国人の日本移住事情と、日本に暮らす中国人のリアルな声をご紹介しました。
これを機に、多くの中国人移住者が増えることが予想されます。このまま日本の不動産の需要が増えれば、値上がりにも影響があるでしょう。今後の動きにも注目していきたいところです。
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