日本や先進国とは違う「地下鉄」の使い勝手、列車もハードルが高い

首都デリーなどでは地下鉄もあります。安くて快適、しかも時間も正確です。ただ、いざ利用するとなると日本や他の先進国のようにはいきません。

切符は有人窓口で買いますが、長蛇の列でもお構いなしにインド人は平気で割り込んできます。そして、改札の前に保安検査。インドは痴漢が多いので、女性は「女性専用車両」を見つけて乗ります。スーツケースなどを持っている時の地下鉄利用は、おすすめできません。

駅を出てからもカオスです。リキシャが客引きをしてきますし、物乞いも多くいます。それをかき分けて歩くのは大変です。

列車もインドではメジャーな乗り物ですが、これも曲者です。まず、人口が多いため、座席の予約を取るのが大変。

日本からWeb予約するにも一苦労で、予約の途中で手数料を支払済にしないと先のページに進まず、駅に着いても外国人窓口にたどり着くまでの客引きが厄介でした。

どうしても乗るなら、一番高いランクの座席がベスト。屋根の上にまで人が乗っている列車はまれですが、決してあり得ないことではありません。

インドの「トイレ」問題。快適に使えるトイレはここにある！

また、インド旅行で必ずと言って良いほど懸念とされるのがトイレ問題ではないでしょうか。どの旅行ガイドブックにも、まず「トイレットペーパーは必ず持参」と書いてあります。

滞在中、よく利用したのは「空港」「モール」「ホテル」そして「スターバックス」のトイレ。これらは必ず入口に警備員がいて、トイレの個室内にトイレットペーパーがちゃんとあり、清掃スタッフも常駐し、おおむね清潔でした。

一度だけトイレットぺ－パーがなかったのが、タージマハルの敷地内にあるトイレ。知人曰く『ここは無料で使えて清潔だった』とのことですが、個人的に一番汚かったです。

駅や街中にあるトイレなどは一切使っていません。急にトイレへ行きたくなったら困るので、きれいそうなトイレを見つけたら迷わず行くように心がけていました。

インドに増える「モール」は、食事も買い物もストレスフリー

インドでの食事も、街の屋台から高級レストランまでさまざま。屋台料理は安くて最もインドらしいものの、衛生面での不安があり、お腹を壊さないとも限りません。もし激しい腹痛に見舞われると、貴重な旅行日数をロスしてしまいます。

相場はやや高いですが、モール内にあるフードコートがおすすめ。インド各地の料理からファストフード、中華料理などがあり、選びやすさと使いやすさではベストです。

近年、インドでは都市部や郊外などに大型のモールが増えました。モールは、日本やアジア諸国とほぼ変わらず、「ユニクロ」「ダイソー」などが入っていることも。モール入口で保安検査が必ずあり、やや高級な店舗入口には警備員もいます。

スーパーマーケットは、庶民向けから高所得者向けまで、ランク別にあります。ストレスなく買い物をするなら、やや高めでも高所得者向けが良いでしょう。日本に持ち帰るお土産の調達にも便利です。

インドでどんな「体験」を求めるかによって旅行予算が違ってくる

インドで快適に旅をしようとすると、飛行機、ホテル、移動など、どれもお金がかかります。しかし、そのお金をかけた分、快適度が急に上がります。

インドは「IT大国」と呼ばれるほど進化も目覚ましく、キャッシュレス決済やUberなどライドシェアの浸透も日本以上です。

“とにかくインドらしい体験がしたい”のであれば、その場所に行って滞在すればよく、少しでも快適度を求めるのであればお金を出せばよい。インドはまさに「選べる国」です。どちらを選ぶかは個々の好み次第。この記事が初めてのインド旅行での参考になれば幸いです。

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