運転しない最高の温泉旅。公共交通機関で行けちゃう真冬の「雪見温泉」

Array
2024/02/07

奥日光温泉/栃木県

image by:photoAC

首都圏から気軽に行けるアクセスのよさで、山奥、そして硫黄のにごり湯といえば「奥日光温泉郷」。JRまたは東武日光駅から湯元温泉行きバスで約90分の距離に位置しています。

都内から日光までは2時間弱、東武線の特急を使えば乗り換えもなく、とにかく雪深い温泉地に簡単に行ける便利さではNO.1と言えるのではないでしょうか。

交通費が片道3,000円ちょっとでJR利用と比べると激安に抑えられることもポイントです。浮いた分のお金を宿のランクアップや観光にまわして楽しむのが正解かと。

自然のなかで静かに雪見温泉を満喫したい人にとって奥日光は最高ですが、そんな奥地まで行かずとも十分という人は途中の中禅寺温泉あたりなら日光駅からバスで50分ほどともっとお手軽です。

奥日光温泉では「奥日光小西ホテル」が事前の予約で日光駅からの送迎も行ってくれるようですし、中禅寺温泉近辺では「奥日光 ホテル色彩」「ゆとりろ日光」ほか多数の宿が送迎サービスを実施しているので、送迎サービスのある宿を選ぶという方法もありますよ!

那須温泉と塩原温泉/栃木県

奥塩原高原ホテルの露天風呂 image by:那須塩原市観光局

新幹線の那須塩原駅を玄関口とする「那須温泉と塩原温泉」もまた公共交通機関が整った温泉地です。周辺一帯を大きくは那須エリアとして捉えますが、温泉地としては完璧に異なる温泉郷。

箒川の渓谷沿いに11カ所の温泉地が連なる塩原温泉郷は、バスターミナルを降りると宿が軒を連ねる温泉街があり、川沿いに開けた温泉地の風情。中心地から離れた奥塩原新湯温泉には昔ながらの共同浴場もあり、共同湯めぐりも楽しめます。

一方、那須岳南麓の那須高原に点在する那須7湯とも呼ばれる那須温泉郷は、共同浴場「鹿の湯」の周辺が一部小さな温泉街っぽい雰囲気をかもし出していることを除いて、基本的にはかなり広範囲にわたり宿が点在。

一番奥まで行くと映画『テルマエ・ロマエ』が撮影された有名な「北温泉旅館」や老舗の「大丸旅館」があり、昔ながらの温泉情緒が色濃く残るとともに、御用邸周辺にはホテルやペンションなどリゾートスタイルの宿も多く、好みに合わせた滞在スタイルが選べます。


那須塩原駅 image by:photoAC

東京から那須塩原駅では新幹線で75分。那須塩原駅からバスで那須温泉までは約50分、那須塩原温泉までは約65分。また那須温泉へはバスタ新宿から1日2便高速バスも運行され、片道3,800円、往復7,600円と格安!

また、どちらの温泉も駅からは距離があるため、専用送迎サービスを行っている宿もたくさんあります。那須温泉では、宿泊者に限り路線バスの使用料金を往復で500円の格安で利用できるシステムを取り入れている宿もあり、車がなくても移動に困ることはありません。

平湯温泉/岐阜県

image by:岐阜の旅ガイド

北アルプスの麓に点在する奥飛騨温泉郷は平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高の5つの秘湯からなる温泉郷。種類豊富な源泉と山間深くにひっそり佇む鄙びた雰囲気が魅力で、露天風呂の数は日本一なんだとか。

都内からだと遠い!という印象ですが、バスタ新宿から高速バスが運行されているのをご存じでしょうか?

バスが到着するのは東京方面から行くと奥飛騨温泉の入口となる「平湯温泉」。奥飛騨温泉のなかで一番古いと言われる平湯には現在20数軒の宿があり、歩いて過ごすのにちょうどいい大きさです。

その大きさに対して源泉の数がなんと40以上!というのも素晴らしく、あっちの湯、こっちの湯、と温泉三昧を決め込むなら最高の場所。

平湯民俗資料館にある平湯の湯の露天は300円、男7つ、女9つもの大露天風呂がある「ひらゆの森」も700円で日帰りの利用が可能と、すべてにおいてお値打ち価格なのも素晴らしく、雪見温泉を満喫しまくってほしいと思います。

image by:Shutterstock.com

バスで新穂高まで行き、ロープウェイで真冬の穂高を眺めるのもおすすめ。もちろんスキーやスノボーを楽しむのもありです。

新穂高まで行ったなら、ぜひ新穂高ロープウェイしらかば平駅周辺に位置する、新穂高ビジターセンター内にある標高約1300mにある露天風呂「神宝乃湯」と新穂高ロープウェイ第一乗場付近に位置する日帰り入浴「中崎山荘 新穂高の湯」にも入ってみてください。


登別温泉/北海道

image by:photoAC

北海道は夏がいいというのが定評ですが、冬の北海道もなかなか捨てがたく、雄大な景色と温泉を楽しみに訪ねたくなります。遠い!と思われがちですが、全国から飛行機の便が充実している札幌を拠点にプランを組むと、移動時間的には実はとっても近いのが北海道。

おすすめは別名温泉のデパートと呼ばれる「登別温泉」です。登別温泉へは新千歳空港から高速バスが運行されていて所要時間は約1時間15分。札幌まで出るのにも40分はかかるので、悪くない選択だと思うのです。

9つの異なる温泉が湧く登別で、雪見の湯浴みを存分に楽しみながら、冬の北海道の味覚に舌鼓み。贅沢以外の何ものでもありませんね。

新千歳空港にある温泉 image by:photoAC

新千歳空港内にも温泉があるので、バスの時間の調節が必要な場合は空港温泉でひとっぷろも可能です。新千歳空港はお土産ショッピングもかなりの充実度なので、手持ち無沙汰になって時間を持て余す心配もなく、なかなか効率のよい温泉旅となるのではないでしょうか。

本格的な冬の雪見温泉は思いのほかカジュアルに楽しめることがお分かりいただけたと思います。気になる温泉があったらぜひこの冬お出かけくださいね。

  • image by:Shutterstock.com ※イメージです。
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※初出時一部情報に誤りがあり修正・追記しました。(2024/02/14)
いま読まれてます

東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。インテリア、旅モノ、湘南情報を中心にお仕事しています。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。趣味は温泉。

Instagram

エアトリインターナショナル コスパが高いLCC「ジェットスター」直行便でラクラク!ケアンズで大自然の癒やしを満喫しませんか?
運転しない最高の温泉旅。公共交通機関で行けちゃう真冬の「雪見温泉」
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます